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OHLが、9月3日に【OHL 3rd ONEMAN LIVE “THE PIECE 1”】を代官山UNITで開催した。
2021年1月の結成以降、多数のイベント出演やライブをこなし、精力的な音源のリリースなどで、ジワジワと“ピース”(彼らのファンの総称)を増やしてきたOHL(=ONE HUNDRED LIMINAL)。楽曲制作から振付、ビジュアル面に至るまでメンバー自身が担当しているのもグループの強味だ。メンバーはJUNYA、KTA、NAO、SHURU、KANNA、RYUSEI、GENの7人。それぞれが持つ異なる個性も魅力となっている。本公演では、ビッシリとフロアを埋め尽くした“ピース”達に圧倒的なパフォーマンスを見せつけた。ここでは当日の模様をお伝えしよう。
開演時間を少々過ぎたところで場内が暗転。オープニング映像が流れたあと、ステージにはメンバーがスタンバイする。彼らの姿が見えたところで場内からは黄色い声援が起こり、一気に熱気が上昇。ハードでドープな「OHL」でグイグイとボルテージを上げていく。目まぐるしくボーカルも変わる上に、迫力あるダンスも相まってステージが狭く見えるほど。もちろん、アグレッシヴなHIPHOPナンバーの合間には、ソフトなバラードチューン「Addictive Luv」で歌唱力をアピール。続く4曲目には3週連続リリースの第1弾「Periodt.」を披露。サビで見せるキュートな振りは、誰でも楽しめる仕上がりだ。
MCでは、親しみやすいトークでファンとの距離感をグッと縮めていく。KTAはメンバーの衣装やグッズのディレクションを担当しているそうで、制作への思いを説明。グループの活動において、個々の思いやアイデアが随所に活かされているのが伝わってきた。実はOHLはGENが事務所の代表となり、自身の事務所を運営している完全セルフ・プロデュース型のグループである。アーティスト側の負担は増えるだろうが、メンバーが納得のいく音源や活動ができるのは最大の強みだろう。MCのあとは3週連続リリースの第2弾「SENSUAL」を聴かせる。作詞を担当したのはKANNA。チルなR&Bテイストが沁みるラブソングだ。こういう優しい曲にしろ、ブチ上がるダンスチューンにしろ、彼らの曲には国籍を飛び越えたパワーがある。トラックのセンスはもちろん、歌詞も日本語や英語のフレーズも、うまくリズムに溶け込んでいて聴き心地は抜群だ。ライブではその楽曲にさらなるパワーが注入される。その熱はライブ後半、さらにヒートアップしていった。
10曲目の「Love Forever」は結成後、初めて発表した楽曲とあって“ピース”達にもおなじみの曲。ラテン風味のビートにソフトに絡む歌が心地良い。本編はこのあと派手なアクションのダンスが見どころの「GO UP」やメンバーが激しくポジションを変える「Hurtful Distance」で圧倒しつつフィニッシュ。ここまで全曲全力投球のパフォーマンスで個性をアピールした7人だが、それぞれのキャラ立ちがハッキリしているため、初めて見た人でも各メンバーの顔と名前がしっかり頭に焼き付いたに違いない。リーダーとしてグループを引っ張るJUNYA、印象的な声を持つメインボーカルのKTA、オールマイティなダンスで魅せるNAO, 力強いラップとMCトークとのギャップが魅力のSHURU、華やかでダイナミックなダンスとボーカルが武器のKANNA、小柄ながらキレのあるダンスとボーカルが持ち味のRYUSEI、そしてグループの支柱であり、安定感のあるパフォーマンスでクールな存在感のGEN……。そんな彼らがステージに立った時の化学反応はぜひ見て実感していただきたい。
アンコールは、メンバーがファンへ感謝の思いを綴った手書きのメッセージ映像から始まった。その後、黒ベースの衣装にチェンジして再びステージに現れたメンバーはライブ当日にデジタルリリースとなった「Change Ma Life」に加え、ダークなRAPをフィーチャーした「Xplosion」や「RED DEMON」など、本編以上にアグレッシヴなパフォーマンスで魅了。また、サプライズで新曲「PEACE ONE」をお披露目するなど、大サービス。ダブルアンコールの大ラス曲「Dreaming Journey」では、観客に手拍子や手を振らせて楽曲への参加を促し、一体感を演出。最後は温かい空間で締めくくった。ファンに寄り添う姿勢も彼らが支持を集める理由なのだろう。
この先もイベント出演やライブスケジュールが次々に決まっているOHL。日本のみならず、グローバルな評価も得られるであろう楽曲とダンススキルのクオリティーを持ってすれば、今後“ピース”はグローバルに広がっていくに違いない。ぜひライブを体験して、彼らの魅力に触れていただきたいと思う。
Text by 海江敦士
◎公演情報
【OHL 3rd ONEMAN LIVE “THE PIECE 1″】
2023年9月3日(日)
東京・代官山UNiT
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