【米ビルボード・アルバム・チャート】モーガン・ウォーレン首位返り咲き、TOMORROW X TOGETHER初登場3位

2025年8月4日 / 09:30

 今週(2025年8月9日付)の米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”は、モーガン・ウォーレンの『アイム・ザ・プロブレム』が返り咲き、通算9週目の首位を獲得。TOP10には、3位にTOMORROW X TOGETHERの『The Star Chapter: TOGETHER』、6位にヤングボーイ・ネヴァー・ブローク・アゲインの『MASA』、7位にタイラー・チルダースの『スナイプ・ハンター』がそれぞれ初登場した。

 2025年5月31日付で1位に初登場したモーガン・ウォーレンの最新作『アイム・ザ・プロブレム』は、7月19日付まで8週間トップの座をキープした後、2週間TOP3を維持して今週返り咲き、通算9週目の首位を獲得した。

 デビュー週からの順位、各週の獲得ユニット数は以下の通りで、初登場から今週まで全てのチャートで14万ユニットを突破している。

・5月31日:493,000(1位)
・6月7日:286,000(1位)
・6月14日:246,000(1位)
・6月21日:209,000(1位)
・6月28日:186,000(1位)
・7月5日:177,000(1位)
・7月12日:173,000(1位)
・7月19日:151,000(1位)
・7月26日:147,000(3位)
・8月2日:142,000(2位)
・8月9日:143,000(1位)

 今週の集計期間(2025年7月25日~7月31日)で記録した143,000ユニット(前週比1%増加)の内訳は、ストリーミングによるアルバム換算ユニット(SEA)が137,000(前週比2%増加)、アルバム・セールスが5,000(前週比23%減少)、トラックによる換算ユニット(TEA)は1,000(前週比30%増加)となっている。

 全37曲によるオンデマンド公式ストリーミング再生回数は1億8,043万回を記録して、ストリーミング・アルバム・チャートでは10週目の首位を獲得。アルバム・セールス・チャートでは前週の15位から16位に順位を下げた。

 モーガン・ウォーレンは、どちらも1位を獲得した前2作の記録を含めて、首位獲得総週を今週通算38週目に更新。

・『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』(2021年/10週間)
・『ワン・シング・アット・ア・タイム』(2023~2024年/19週間)
・『アイム・ザ・プロブレム』(2025年/9週間)

 アルバム・チャート“Billboard 200”の集計が始まった1956年3月以降、男性ソロ・アーティストとしては、同率の記録で並んでいたハリー・ベラフォンテとドレイクを上回り、歴代単独5位の記録に到達した。

・エルヴィス・プレスリー(67週間)
・ガース・ブルックス(52週間)
・マイケル・ジャクソン(51週間)
・エルトン・ジョン(39週間)
・モーガン・ウォーレン(38週間)
・ハリー・ベラフォンテ(37週間)
・ドレイク(37週間)

 全てのアーティストによる最多記録を保持しているのはザ・ビートルズで、1位を獲得した全19作のアルバムの合計は通算132週間を記録している。

 7月5日付のチャートで8位に初登場したNetflixのアニメーション映画『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』のサウンドトラックは、先週の3位から今週2位に上昇して、再び最高位に到達。週間ユニットも前週から4%増加の93,000に記録を伸ばして、これまでの週間最高記録を塗り替えた。

 今週3位にも、K-POPシーンからTOMORROW X TOGETHERの最新作『The Star Chapter: TOGETHER』が初登場して、通算7作目のTOP10入りを果たしている。初週アルバム・セールスが62,000(アルバム・セールス・チャートで1位にデビュー)、ストリーミングによるアルバム換算ユニットは3,000(オンデマンド公式ストリーミング再生数は423万回)を記録して、累計65,000ユニットを獲得した。本作は、特典の異なる24種類のCDにより売上が後押しされている。

 先週のチャート(8月2日付)でNo.1デビューを飾ったタイラー・ザ・クリエイターのニュー・アルバム『ドント・タップ・ザ・グラス』は、今週4位にランクダウン。ユニット数も、初週の197,000から70%減少の59,000に急減した。

 2週前の7月26日付で2位にデビューしたジャスティン・ビーバーのニュー・アルバム『スワッグ』は、先週の6位から今週5位に上昇したが、週間ユニットは前週から28%減少の52,000に下降している。

 続いて今週6位には、米ルイジアナ州出身のラッパー=ヤングボーイ・ネヴァー・ブローク・アゲインの新作『MASA』がデビューして、以下に続く通算16作目のTOP10入りを果たした。

スタジオ・アルバム
・『Until Death Call My Name』(2018年/最高7位)
・『Top』(2020年/最高1位)
・『Sincerely, Kentrell』(2021年/最高1位)
・『The Last Slimeto』(2022年/最高2位)
・『I Rest My Case』(2023年/最高9位)
・『Don’t Try This at Home』(2023年/最高5位)
・『MASA』(2025年/最高6位)

ミックステープ
・『AI YoungBoy 2』(2019年/最高1位)
・『Still Flexin, Still Steppin』2020年/最高2位)
・『38 Baby 2』(2020年/最高1位)
・『Until I Return』(2020年/最高10位)
・『Colors』(2022年/最高2位)
・『Realer 2』(2022年/最高6位)
・『Ma’ I Got a Famil』(2022年/最高7位)
・『Richest Opp』(2023年/最高4位)

コラボレーション・アルバム
・『Better than You』(2022年/最高10位)

 『MASA』は、初週アルバム・セールスが1,000(デジタル・ダウンロードのみ販売)、ストリーミングによるアルバム換算ユニットは48,000(オンデマンド公式ストリーミング再生数は6,915万回)を記録して、累計49,000ユニットを獲得した。ストリーミング・ソング・チャートでは、今週4位にデビューしている。

 ラップ/ヒップホップにカテゴライズされるアーティストでは、どちらも16作を記録したジェイ・Zとナズに並ぶ歴代3位タイに浮上。それを上回るのが、フューチャー(18作)、ドレイク(17作)で、全ジャンルではザ・ローリング・ストーンズが38作で最多記録を保持している。

 今週7位に初登場したタイラー・チルダースは、米ケンタッキー州出身のカントリーをメインとするシンガー・ソングライターで、本作『スナイプ・ハンター』で自身3作目のTOP10入りを果たした。初動ユニットは48,000で、その内訳はアルバム・セールスが27,000、ストリーミングによるアルバム換算ユニットが20,500(オンデマンド公式ストリーミング再生数は2,614万回)、トラックによる換算ユニットは500を記録。アルバム・セールス・チャートで2位、ストリーミング・ソング・チャートでは20位に、それぞれデビューした。

 『スナイプ・ハンター』は、7種類のアナログ盤、通常版のCD、デジタル・ダウンロードがそれぞれリリースされていて、リード・シングルの「Nose on the Grindstone」はアダルト・オルタナティブ・エアプレイ・チャートで18位を記録して、同チャートでの自己最高位を更新した。

 先週のチャートで5位に自身初のTOP10入りを果たしたアレックス・ウォーレンの『ユール・ビー・オールライト、キッド』は、今週8位にランクダウン。週間ユニットも35%減少の47,000に下降している。

 2週前の7月26日付で1位に初登場したトラヴィス・スコットが率いるジャック・ボーイズによるニュー・アルバム『ジャック・ボーイズ 2』は、先週の4位から今週9位にランクダウン。週間ユニットも41%減少の46,000に数字を下げた。

 7月22日に死去した故オジー・オズボーンのベスト盤『ジ・エッセンシャル・オジー・オズボーン』は、先週の7位から今週10位に順位を下げたが、週間ユニットは5%増加の46,000に上昇している。

Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは8月7日以降掲載予定となります。

◎【Billboard 200】トップ10
1位『アイム・ザ・プロブレム』モーガン・ウォーレン
2位『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』サウンドトラック
3位『The Star Chapter: TOGETHER』TOMORROW X TOGETHER
4位『ドント・タップ・ザ・グラス』タイラー・ザ・クリエイター
5位『スワッグ』ジャスティン・ビーバー
6位『MASA』ヤングボーイ・ネヴァー・ブローク・アゲイン
7位『スナイプ・ハンター』タイラー・チルダース
8位『ユール・ビー・オールライト、キッド』アレックス・ウォーレン
9位『ジャック・ボーイズ 2』ジャック・ボーイズ
10位『ジ・エッセンシャル・オジー・オズボーン』オジー・オズボーン


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