【米ビルボード・アルバム・チャート】オリヴィア・ロドリゴ2作連続首位デビュー、Vのソロ作が2位に続く

2023年9月18日 / 10:30

 オリヴィア・ロドリゴの新作『ガッツ』が1位に初登場した、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。

 本作『ガッツ』は、2021年5月にリリースしたデビュー・アルバム『サワー』以来約2年ぶり、2作目のスタジオ・アルバムで、Billboard 200ではその『サワー』(通算5週)に続く2作連続のNo.1デビューを果たした。

 女性アーティストのアルバムが、1作目、2作目いずれも初登場1位を記録したのは、アリアナ・グランデの1st『ユアーズ・トゥルーリー』(2013年)と『マイ・エヴリシング』(2014年)が達成して以来、約9年ぶりの快挙となる。

 『ガッツ』は、今週の集計期間(2023年9月8日~9月14日)にアルバム・ストリーミングが151,000、アルバム・セールスが150,000、トラックによるユニットは1,000をそれぞれ記録して、累計302,000ユニットを獲得した。

 2023年の週間ユニットとしては4番目に高い記録で、自身の記録としても前作『サワー』が初登場で記録した295,000を上回り、自己最高記録を更新している。また、週間ストリーミングは全12曲で1億9,959万回を記録していて、初週の記録としては今年6番目に高い再生数を打ち出した。

 今週記録したセールス150,000枚のうち、94,000枚がアナログ盤による売上で、ルミネートが集計を始めた1991年以降のLP週間セールスとしては、史上7番目に高い売上枚数を達成した。 フィジカルはサイン入りバージョンを含む計13種類のアナログ盤と、LPとグッズを含むデラックス・ボックス・セット、サイン入りバージョンを含む計4種類のCD、CDとグッズを含むデラックス・ボックス・セット、1種類のカセットテープがそれぞれリリースされている。

 『ガッツ』からは、6月末にリリースしたリード・シングル「ヴァンパイア」が7月15日付のソング・チャート“Hot 100”で1位に初登場し、いずれも2021年に達成した「ドライバーズ・ライセンス」、「グッド・フォー・ユー」に続く3曲目のNo.1タイトルを獲得した。また、8月11日にリリースした2ndシングル「バッド・アイディア・ライト?」も、8月26日付で10位にランクインし、2曲連続でTOP10入りを果たしている。

 オリヴィア・ロドリゴは、発売前日の9月7日に米ニューヨークで開催された【American Express and Spotify Guts Gallery】、当日の9月8日には米NBCのニュース番組『トゥデイ』に出演するなど、様々なメディアに露出してアルバムのプロモーションを精力的に取り組んだ。 また、リリース後も9月12日に米ニュージャージー州で開催された【MTVビデオ・ミュージック・アワード】でパフォーマンスを行い、翌9月13日には来年2月23日に米カリフォルニア州パーム・スプリングスからスタートする【ガッツ・ワールド・ツアー】を発表し、話題を呼んでいる。

 続いて今週2位にはBTSのVによる初のソロ・アルバム『Layover』が初登場。初週アルバム・セールスが88,000、アルバム・ストリーミングが9,000(全6曲で1,295万回)、トラックによるユニットは3,000をそれぞれ記録して、累計100,000ユニットを獲得した。週間セールス88,000枚の内訳は、グッズを封入した13種類のCDによる売上がそのほとんどを占めている。

 初登場から2週連続で首位を獲得したザック・ブライアンの『ザック・ブライアン』は、上位2作の登場により今週3位にダウン。週間ユニットも、前週から18%減少の95,000に落ち込んだ。先週2位に浮上したモーガン・ウォレンの『ワン・シング・アット・ア・タイム』(78,000ユニット / 7%減少)も今週4位に、トラヴィス・スコットの『ユートピア』(56,000ユニット / 22%減少)も3位から5位にそれぞれ順位を下げている。

 6位は、先週に続きシザの『SOS』(45,000ユニット / 1%増加)が同位をキープして、ペソ・プルマの『Génesis』(43,000ユニット / 4%増加)が8位から7位に上昇。テイラー・スウィフトの『ミッドナイツ』(42,000ユニット / 7%減少)は先週の5位から8位にダウンして、モーガン・ウォレンの『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』(39,000ユニット / 4%減少)は10位から9位にワンランクアップした。

 今週10位には、米ケンタッキー州出身のシンガー・ソングライター=タイラー・チルダースの新作『ラスティン・イン・ザ・レイン』が初登場して、2022年10月15日付で8位を記録した前作『キャン・アイ・テイク・マイ・ハウンズ・トゥ・ヘブン?』に続く2作目のTOP10入りを果たしている。『ラスティン・イン・ザ・レイン』の初動ユニットは38,000で、その内訳はアルバム・セールスが25,000、アルバム・ストリーミングが13,000(全7曲で1,739万回)、トラックによるユニットは残りのわずかだった。

Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは9月22日以降掲載予定となります。

◎【Billboard 200】トップ10
1位『ガッツ』オリヴィア・ロドリゴ
2位『Layover』V
3位『ザック・ブライアン』ザック・ブライアン
4位『ワン・シング・アット・ア・タイム』モーガン・ウォレン
5位『ユートピア』トラヴィス・スコット
6位『SOS』シザ
7位『Génesis』ペソ・プルマ
8位『ミッドナイツ』テイラー・スウィフト
9位『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』モーガン・ウォレン
10位『ラスティン・イン・ザ・レイン』タイラー・チルダース


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