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2010年からのハリー・スタイルズ、リアム・ペイン、ルイ・トムリンソン、ゼイン・マリク、ナイル・ホーランのワン・ダイレクションとしての最初の瞬間が、約30分の未発表映像で公開された。現地時間2023年8月30日に解禁されたこの映像には、当時10代だった彼らが、スターになるきっかけとなったオーディション番組『Xファクター』の初期のJudges’ Housesステージで、サイモン・コーウェルから厳しい指導を受ける様子が収められている。
この映像には、5人の少年たちが一緒にケリー・クラークソンの「My Life Would Suck Without You」をカバーしていたりと、これからの運命を左右するパフォーマンスをコーウェルたちの前で練習している様子が生々しく収められている。荒削りながらも情熱的なオーディションで、すでにワン・ダイレクションという名前で統一されているグループが次のラウンドに進むと告げられると、ハリー、リアム、ルイ、ゼイン、そしてナイルは涙ながらに大喜びし、何度も抱き合っている。
映像の中でも特に予言的な場面で、コーウェルは賢明にも、このグループが将来“仲違い”のひとつやふたつすることになるだろうと予測している。彼は、「そうなるよ、真面目な話」と彼らに伝えている。
1Dは英国のコンペティション・シリーズで3位に入賞し、その後コーウェルの指導の下、デビュー・シングル「ホワット・メイクス・ユー・ビューティフル」をすぐにリリースした。5年間の活動を通じ米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”で何度もヒットを飛ばし、アルバム・チャート“Billboard 200”で4枚のNo.1アルバムを出した後、ゼインが2015年にバンドを脱退した。翌年、残りの4人は活動休止に入った。
5人全員がボーイズ・グループ時代を経てソロ・キャリアを歩み、2023年現在は仲良くやっているようだ。しかし、コーウェルの予言通り、メンバー同士が仲違いしたこともあった。
この新たな『Xファクター』未発表映像が公開される約1年前、1Dのメンバーを集めたのが実はニコール・シャージンガーだったことを証明する10年前の証拠映像が公開されていた。何年もの間、1Dを結成させたのはコーウェルだと思われていた。1Dの結成は、ソロ・オーディションに落ちた彼らを脱落から救い、グループとして世に送り出すことになった。
シャージンガーは当時、男性候補の顔写真をもとに1Dを構成しながら、「彼らは才能がありすぎるから手放せない。ルックスもいいし、ステージでのカリスマ性もある。彼らが一緒にボーイズ・グループを組んだら、本当に素晴らしいと思う。彼らは小さなスターよ。小さなスターって排除できないのよ、わかるでしょ?だからみんな一緒にするの」とコーウェルらに話していた。
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