シンディ・ローパー、「ガールズ・ジャスト・ワナ・ハヴ・ファン」の誕生秘話を明かす

　シンディ・ローパーが、現地時間2023年1月24日に米PBSで放送される『Finding Your Roots』に出演し、自身の世界的大ヒット曲「ガールズ・ジャスト・ワナ・ハヴ・ファン」の誕生秘話を明かした。

　故ロバート・ハザードの1979年のシングル「ガールズ・ジャスト・ウォント・トゥ・ハヴ・ファン」をカバーする話が持ち上がったとき、彼女は迷ったことを米ビルボードが独占的に公開した新しい予告映像で明かしている。

　原曲は、男性の視点からの奔放な女性像について歌っている内容で、シンディは当初、「冗談でしょ？どうしろって言うの？ロボトミー手術を受けて、歩き回ってカンカン・ダンスでもすればいいの？」と言ったと振り返り、「その内容は、男の視点からの……どう思います？“女子はただ楽しみたいだけ。俺らはラッキーだよな？な？な？”という感じで、私としては、“そうそう、女子はただセックスしたいだけ……って、これってそういうこと？こんなのやらないよ”って言ったんです」と述べている。

　シンディは、この原曲を1983年に発表した名作にするために、いくつかの変更を加えた。「だから私はこれをカットしたり、あれをカットしたり、ここはメロディが必要だね、ここは変更を加えて、これは一つにまとめよう、などとやり始めました。“Oh mama dear, we’re not the fortunate ones/ ‘Cause girls want to have fun”（ああ大好きなママ、私たちは幸せ者ではない／だって女の子は楽しみたい”……のに、いつだってそれができないのよ、となって。（楽曲に）突然、新しい命が吹き込まれたんです」と彼女は明かしている。

　【グラミー賞】にノミネートされたこの楽曲は、米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”で2位を記録し、エド・グリレスが監督したミュージック・ビデオはMTVでヘビー・ローテーションされた。【グラミー賞】、【トニー賞】、【エミー賞】を受賞し、世界中で5,000万枚以上のレコードを売り上げたシンディは、デビュー・アルバムからHot 100のTOP5に4曲入った史上初の女性シンガーだった（「ガールズ・ジャスト・ワナ・ハヴ・ファン」、「タイム・アフター・タイム」、「シー・バップ」、「オール・スルー・ザ・ナイト」の4曲が、1983年の『シーズ・ソ・アンユージュアル』に収録されている）。