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中3のときに、母親から「将来はどうするのか」と突然聞かれたんです。今からなら、何になるにしても間に合うから、と。それで、ドラマが大好きだったということもあって、「これがやりたい」と答えたのが最初でした。そこから母親と2人で事務所を探しました。
勝手なイメージですが、舞台を経験していることは、役者にとって強みになると思っていました。それで、舞台に立たせてもらったら、お客さまのリアクションがダイレクトに伝わってきて、それがすごく面白かった。こちらが届けようと思っていることも伝わっていることが感じられて、そこから舞台に魅了され、今に至っています(笑)。
「科白劇」となっていますが、皆さまの想像を超えた演出になっていると思います。ソーシャルディスタンスを取りながらここまでできるのかと驚かれると思いますし、もちろん、これまでの刀ステらしい要素もなくなっていません。今だからこそ生まれた作品になっていると思います。僕自身は、まだまだ実力不足だと思うところもたくさんありますが、それでもスタッフ、キャストの皆さんに支えられて、古今伝授の太刀として見せたいものをなんとか作り上げることができました。その感謝の気持ちをお芝居で皆さまに表現できたらと思っています。
(取材・文・写真/嶋田真己)
「科白劇 舞台『刀剣乱舞/灯』綺伝 いくさ世の徒花 改変 いくさ世の徒花の記憶」(「綺伝 いくさ世の徒花」に取り消し線入る)は、8月2日まで都内・品川プリンスホテル ステラボール、8月4日~9日まで都内・日本青年館ホールで上演。8月9日17時上演の大千秋楽はライブ配信が決定。
公式サイト https://stage-toukenranbu.jp