川島如恵留「僕にとって一番の幸福は、メンバーといられること」 初の単独主演舞台に挑む【インタビュー】

2025年10月13日 / 08:00

川島如恵留 【ヘアメーク:宇佐美順子(JOUER)/スタイリスト:日夏(YKP)】 (C)エンタメOVO

-本作の公演中の11月22日には31歳の誕生日を迎えますね。

 公演中に誕生日を迎えられるのは幸せです。去年の誕生日は本を出版させていただき、イベントを行わせていただきましたが、今年は舞台俳優として過ごさせていただきます。カーテンコールなどで見にきてくださったお客さまが喜んでくださり、拍手をしてくださって、フラットな自分に戻ってステージに立ったとき、「今日は誕生日だったんだ」と思い出す時間が持てたらすごくすてきな時間になるのではないかと思います。そのためにも、まずは舞台を成功させたいと思っています。

-31歳はどんな1年にしたいですか。

 Travis Japanの3rdアルバムが12月3日に発売されるのですが、それを皮切りにした予定があるので、それらを大成功させて、もっともっとトラジャ担の皆さまに幸せになっていただきたいですし、新たなトラジャ担をたくさん迎えられる1年にしたいと思っています。僕は31歳になりますが、この年齢だからどうということではなく、年齢は忘れて、ライブも舞台もみんなで楽しめる場所をたくさん作れたらいいなと思います。

-この作品は「幸福」がテーマですが、川島さんにとっての「幸福」とは?

 この作品にも通じると思いますが、幸せは待っていてもこないから、自分から動く必要があります。一人だとつかめる幸せに限界があるけれども、みんながいればそれが増えたり、大きなものになります。一人じゃないことでたくさんの幸せに出会えると思うので、多くの人と一緒にいたいなと思います。そう考えるようになったのは、やっぱり活動休止を経験したことが大きかったです。メンバーのおかげで休むことができたし、メンバーのおかげで戻ってくることができた。僕にとって一番の幸福は、メンバーといられることだと改めて気付きました。

-では、この作品を通してどんなメッセージを観客に届けたいですか。

 この作品は、決して明るいだけの物語ではないですが、文学としての面白さが詰まっています。小説の文字をそのまま現実にしたような作品になると思うので、それを楽しんでいただけたらと思います。演出のリンゼイさんが原作に忠実に、そして細かいところまで精密に作られると思うので、僕もそれをしっかりと受け取って演じていきたいです。お客さまには、リラックスして、この物語の中に没入して見ていただけたらうれしいです。家族の力関係など複雑な心理描写も多く、先の展開が読めないのも面白いところです。恋愛や仕事、家族などデイヴィッドの人生が描かれているので、きっと自分もこういう経験したなと共感できる部分があると思います。デイヴィッドがどんな思いを持って、どんな選択をしていくのか。楽しんで見ていただけたらと思います。

(取材・文・写真/嶋田真己)

 舞台「すべての幸運を手にした男」は11月14日~12月2日に都内・東京グローブ座で上演。

公式サイト https://alltheluck.jp/

舞台「すべての幸運を手にした男」

 

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