能年玲奈がヒロインを務めるNHK総合で放送中の連続テレビ小説「あまちゃん」が、舞台を岩手県北三陸から東京に移した後半へ突入した。能年演じるアキが所属する、全国47都道府県のご当地アイドルから選抜されたアイドルグループGMT47がデビューを目指す、挫折と奮闘の物語が展開される。
また「潮騒のメモリー」に続くドラマの挿入歌「暦の上ではディセンバー」も完成した。この曲は、脚本の宮藤官九郎が作詞、オープニング曲を担当した大友良英が作曲したオリジナルで、劇中の人気アイドルグループ・アメ横女学園芸能コースの大ヒット曲として登場し、GMT47も路上ライブなどで歌う。
「まさに、アキちゃんと私がリンクしています」という能年は、「アキちゃんもぺーぺー、私もぺーぺー。ペーペーがどこまで臆せずアイドルの海に飛び込んでいけるか、おバカなまま突っ走れるか、皆さん応援よろしくお願いします」とアピール。
以前、「ももいろクローバーZなど現代のアイドルを見て研究している」と語っていた能年だが、自身が目指すアイドル像は“1980年代のアイドル”。「すごく遠い存在なのに四六時中頭から離れない、そして思い出すとなぜか元気になれるし頑張ろうと思える…そんな存在に感じています。すごく難しいけど、めちゃくちゃ憧れます」とコメントした。
そのほかのGMTメンバーも個性豊かなキャラクターが集まった。埼玉県出身の入間しおり役の松岡茉優は「真っすぐなしおりを演じられて私も元気をもらいます」と喜び、佐賀県出身の遠藤真奈役の大野いとは「みんなでまた歌とダンスができたらいいなあと思います」と今後の展開に期待を寄せた。
徳島県出身の宮下アユミ役の山下リオは「断片的ですがアイドル役を演じてみて大変さを知りました。今後の抱負は日々変化、進化のできる役者さんになりたいです」と語り、沖縄県出身の喜屋武エレン役の蔵下穂波は「アイドル役って私には一番無縁だと思っていたので、とてもうれしかったです。これからGMTをもっともっと好きになっていただけたらと思います」と呼び掛けた。
宮城県出身の小野寺薫子役の優希美青は「私のアイドルのイメージは、“応援してくださっている方の心の中にいつもいる存在”です。私の出身地でもある東北の皆さんを元気にできる女優さんになりたいです」と意気込みを語り、ブラジル出身のベロニカ役の斎藤アリーナは「劇中の過酷なレッスンやライブなどに加え、歌やダンスのリハーサルもあり、アイドルの気分を味わいながら一生懸命演じさせていただきました」と充実感をのぞかせていた。