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さて、登場する曲は、「愛なき世界」(ピーター&ゴードン、ポール・マッカートニー作)、「ウイッシン・アンド・ホーピン」(ダスティ・スプリングフィールド、バート・バカラック作)、「ユーアー・マイ・ワールド」「恋するハート」(シラ・ブラック、バカラック作)、「恋のダウンタウン」(ペトラ・クラーク)。
「ヒート・ウェーブ」(ザ・フー、後にリンダ・ロンシュタットがカバー)、「セット・オン・ユー」(ジェームズ・レイ、後にジョージ・ハリスンがカバー)、「パリのあやつり人形」「恋のウェイト・リフティング」(サンディ・ショー)、「ダンス天国」(ウォーカー・ブラザース)、「ソーホーの夜」(デイブ・ディー・グループ)…。
前作『ベイビー・ドライバー』の選曲もマニアックだったが、その点では、今回もまたすごかった。日本では比較的地味な存在だが、ビートルズ伝説にも登場するブラックをはじめ、スプリングフィールド、ショー、クラークら、当時イギリスで活躍した女性シンガーたちの人気の高さを垣間見た気がして、興味深いものがあった。(田中雄二)