【映画コラム】過去の映画やゲームへのオマージュを最新技術で描く『キングスマン』と『ピクセル』

2015年9月12日 / 20:48

(C)2015 CTMG, Inc. All Rights Reserved

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 一方『ピクセル』は、1982年に宇宙に向けて送られた友好メッセージ映像を、宣戦布告だと誤解したエイリアンが、ゲームキャラクターに姿を変えて地球侵略を企てるというもの。

 メッセージ映像にはレーガン元米大統領、マドンナ、ホール&オーツ、マックスヘッドルームなどが現われ、『ブルース・ブラザース』(80)のダン・エイクロイドが司会者役で登場する。

 また、ゲームキャラクターに対抗するためにレトロゲームの元チャンピオンが結成した「アーケーダーズ」は『ゴーストバスターズ』(84)をほうふつとさせるし、監督のクリス・コロンバスは『グレムリン』(84)『グーニーズ』(85)の脚本家としても有名…と、まさに80年代ネタが満載なのだ。

 もちろん本作は、そうした懐かしさに加えて、壮大なアーケードゲームの中に人間が入ったような映像、パックマン、ドンキーコングなどを8ビットゲームの映像から3D映像に変身させるなど、映像の技術革新を示す映画でもある。(田中雄二)

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