【芸能コラム】集結!21世紀によみがえる1970年代ジャパニーズヒーロー 『BRAVE STORM ブレイブストーム』「Infini-T Force(インフィニティ フォース)」

2017年11月10日 / 17:40

『BRAVE STORM ブレイブストーム』 (C)albatross japan

 『マイティ・ソー バトルロイヤル』(公開中)、『ジャスティス・リーグ』(11月23日公開)など、スーパーヒーロー共演のアメコミ映画が人気を集める昨今。だが、スーパーヒーローを生んだのはアメリカばかりではない。「ウルトラマン」、「仮面ライダー」、「スーパー戦隊」の3大シリーズが人気の日本にも、1970年代にはより多彩なスーパーヒーローが活躍した時代があった。そんなジャパニーズヒーローたちを集結させた作品が最近、続々と誕生しつつある。

 まずは、現在公開中の映画『BRAVE STORM ブレイブストーム』。「シルバー仮面」(71~72)と「スーパーロボット レッドバロン」(73~74)が共演した実写特撮アクションだ。

 「シルバー仮面」(第11話から「シルバー仮面ジャイアント」に改題)では、父が残した光子ロケットの秘密を探し求める春日5人兄弟の次男・光二が、シルバー仮面に変身して襲い来る宇宙人と戦った。もう一方の主役である「スーパーロボット レッドバロン」は、その名の通り、地球征服をたくらむ悪の組織と戦う巨大ロボット“レッドバロン”の活躍を描いた。

 等身大ヒーローと巨大ロボットという個性が大きく異なるキャラクターを共演させるため、本作ではタイムトラベルSFの要素を盛り込み、物語を大きくアレンジ。両者の持ち味を生かした新たな作品に仕上がっている。

 見どころは、ハリウッド大作『パシフィック・リム』(13)を思わせるデザインにリファインされたレッドバロンのバトルと、俳優の肉体を駆使したシルバー仮面のアクション。重量感あふれるフルCGのロボットバトルとスピーディーなライブアクションが一体となったクライマックスからは、この作品に懸ける作り手たちの意気込みが十分に伝わってくる。

 
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