【テレビコラム】「みるぞう」が見た注目ドラマ ツイッター実況にとてもマッチしている「HERO」

2014年7月21日 / 12:57

埋め込まれた「仕掛け」にどっぷりはまる

 また、ツイートが大いに盛り上がったのは、田中要次さん演じるバーのマスターが登場するシーン(21:43)。何を注文されても「あるよ」と答えるマスターは、前作でも特に印象深かったキャラ。このマスターが登場するだけで、

  「あるよの人きたー」

  「あるよ待機!」

と待ちかねていた視聴者が多数。そしてお約束の「あるよ」が出ると、

 「あるよキタ━━(゚∀゚)━━!!!!!」

 「やっぱあるんだ!!!!」

と大盛り上がり。お約束シーンにみんなでツッコミを入れるのは、テレビ実況が盛り上がる王道パターン。前作が放送された当時、ツイッターはまだ存在しませんでしたが、「HERO」というドラマの構造は、ツイッター実況にとてもマッチしているといえるのではないでしょうか。

前作を懐かしむだけでなく、ストーリー展開そのものも、視聴者の心をつかんでいたようです。終盤、時効ギリギリの起訴状を持って、末次事務官(小日向文世)が裁判所まで走るシーンでは、

 「なぜに末次さん」

 「末次さん足遅いから!!」

 「末次さん頑張れ!(笑)」

といった声が多数。実はドラマ中盤、「末次事務官の足が遅い」ということが繰り返し強調されるシーンがあり、これがクライマックスシーンで視聴者をハラハラドキドキさせる伏線となっていたのです。

ドラマに埋め込まれた「仕掛け」に、視聴者がどっぷりはまって楽しんでいる様子が伺われます。

番組の最後には、

 「最高だよ!やっぱり面白いよ!!!!!」

 「面白いねぇ、HERO!これ毎週見られるんだね!(^^)!」

  「HEROの新シリーズ、メンバーも大幅に入れ替えてどうなることかと思ったけど1回目は面白かったな。」

 と高く評価する声が相次ぎました。過去の人気にあやかっただけではなく、作品そのものがあらためて評価された形になったのではないでしょうか。

 ◎「みるぞう」とは…ツイッターのつぶやき数により、盛り上がっている番組がひと目で分かる、定番ソーシャルテレビサービス。番組を見ながらツイッター実況を楽しむのにも最適。iPhone版、Android版を提供中。

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 ◎イヨダプロフィール…ソーシャルテレビサービス「みるぞう」のプロデューサー。インターネットサービスの老舗・ニフティ株式会社所属。今は「水球ヤンキース」(フジテレビ系)と「おやじの背中」(TBS系)が気になっています。

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