【アニメコラム 先週の神回!】「ガンダムビルドファイターズ」第1話「セイとレイジ」

2013年10月23日 / 17:05

 「ガンダム」の新シリーズ第1話といえば、驚かされるのがお約束。10月から放送が始まった「ガンダムビルドファイターズ」もご多分に漏れず、テレビの前の視聴者をくぎ付けにした。それもそのはず、戦っているのはモビルスーツではなく、モビルスーツそっくりのプラスチック模型、ガンダム・プラモデル(以下、ガンプラ)なのだから。

 今作の舞台は、宇宙でもなければ戦場でもない、平和な町内。ガンプラを用いたガンプラバトルが流行しているという近未来の世界だ。なんだ、新作はおもちゃで疑似戦闘するお子さま向けのホビーアニメか?と侮るなかれ。ガンプラには違いないのだが、特殊なバトルシステム内で遠隔操作によって戦うガンプラは、画面上はモビルスーツそのもの。これまでにもガンダムを動かしてきたクリエーター陣が腕をふるい、白熱のバトルを描き出している。

 しかも、登場するガンプラが歴代の作品で活躍してきたモビルスーツなのだから、ガンプラ世代の大人が興奮しないはずがない。主人公の愛機・ビルドストライクガンダムは「機動戦士ガンダムSEED」のストライクガンダムをアレンジしたものだし、第1話で迎え撃つ敵機はギャンという、心憎いまでの座組み。歴代のモビルスーツがシリーズの垣根を越えて、勢ぞろいするオールスター戦というわけだ。

 シリアスなロボットアニメから子ども向けのホビーアニメへの転換ができるのも、作品と共にガンプラというホビーコンテンツを育んできたガンダムなればこそ。

 劇中に散りばめられたパロディーの小ネタにも、登場ガンプラの絶妙なセレクトにも、34年間にわたるガンダムの歴史が詰め込まれている。初めてガンダムに触れる若年層はもちろん、過去の作品を熟知している往年のガンダムファンなら2倍楽しめる、オイシイ内容になっているのだ。(松田はる菜)


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