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「SCHOOL OF LOCK! 春の文化祭 キズナ祭 2023 supported by Yamaha」が11日、東京都内の立川ステージガーデンで開催され、会場に集まった2400人以上の“生徒”が熱狂した。
「SCHOOL OF LOCK!」は、TOKYO FMをキー局に38局で放送中のラジオ番組。“ラジオの中の学校”として、2005年10月に開校し、生徒(リスナー)が教室(WEBサイト内の掲示板)で話す話題などをテーマに“授業”(放送)が行われる。“校長”はGENERATIONSの小森隼が務めている。
本イベントは、「SCHOOL OF LOCK!」が送る春のLIVEイベント。コロナ禍の影響で、約3年ぶりの開催となり、“生徒”のみんなが直接顔を合わせる特別な機会となった。
イベントでは、人気アーティストのマルシィ、KANA-BOON、GENERATIONSがライブパフォーマンスを繰り広げた他、10代を中心に、全国から集まった49人の生徒とGENERATIONSによる、吹奏楽×アーティストの共演ステージも実施。会場を大いに盛り上げた。トークゲストには「SCHOOL OF LOCK!」元教頭のぺえも登場した。
イベントの冒頭では、軽音楽部員(2校)によるステージパフォーマンスも。厚木高等学校軽音楽部「凪(なぎ)」はオリジナル曲の「共鳴」を披露。終演後のインタビューで、生徒たちは「とにかく楽しかった。出し尽くしました。今までにないぐらいの大きなステージをやらせてもらえて、本当にうれしかったです」と爽やかな笑顔を見せた。
土浦日本大学高等学校の軽音楽部「Aφ(エーハーフディミニッシュ)」は、OKAMOTO’Sの曲「Border Line」をカバー。インタビューでは、「こんなにたくさんの人数の前でパフォーマンスするのは初めて。緊張したけどめちゃめちゃ最高でした!」「体中から燃え上がる感じがしました」と語った。
そして「アーティストステージ」のトップバッターは、10代に人気の次世代バンド・マルシィ。デビューはコロナ禍前の18年だったため、声出しOKのライブはこれが初となった。
メンバーは、吉田右京(ボーカル・ギター)、フジイタクミ(ベース)、しゅうじ(ギター)の3人。「みんなで一緒に盛り上がってください!」と観客に声を掛けると、「未来図」「プラネタリウム」「大丈夫」など、全6曲をパフォーマンス。大興奮の生徒たちを前に、「初めてみんなの声が聞けて最高な時間でした!」と喜んだ。
終演後のインタビューでは、“10代に向けてのメッセージ”コメントも。メンバーは「僕もかつてそうだったように、青春や恋愛など、10代でしかできないことを存分に楽しんでもらえたら」「10代は貴重な時間。好きなことに熱中するなど、全力で過ごしてほしい」「いろんなところにチャンスがある」と生徒たちにエールを送った。
続いて、アーティストステージに登場したのは、4人組ロックバンド「KANA-BOON」。「ないものねだり」「シルエット」、そして、新曲「サクラノウタ」など、全5曲を披露した。
ギターの古賀隼斗は「10周年を迎えたKANA-BOONです。今日はいろんな人が来ていて『友達がいない』『ぼっち』という人もいるかもしれない。でも、こうやって同じ音を聞いているあなたたちと、私たちはもう友達みたいなものです」と優しく呼び掛けた。
ラストに登場したのは、こもり校長がメンバーとして所属するGENERATIONS。昨年デビュー10周年を迎えたGENERATIONSは、最新アルバム『X(テン)』収録の「ワンダーラスト」「NOW or NEVER」など、全6曲をパフォーマンス。小森の「すてきな思い出を作ってもらえたら」という呼び掛けに応じ、観客も勢いよくタオルを振り回してリズムを刻んだ。
さらに、メインイベントである、生徒×アーティストによる“コラボステージ”で、場内のボルテージは最高潮に達した。
全国からの募集で集まった49人の学生らによるブラスバンドの生演奏をバックに、GENERATIONSが「チカラノカギリ」を全力でパフォーマンス。白熱のステージを届けると、こもり校長は「最高の演奏でした! 本当にありがとう!」と声を張り上げた。
会場で、10代のパワーを目の当たりにしたGENERATIONS。終演後、リーダーの白濱亜嵐は「目が合うたびに歓声が沸いて、(コロナ禍前の)あのときの感覚が戻ってきたなと感じました」と語った。
コラボステージについては、「ブラスバンドの皆さんがすごく練習を頑張ってくれた。リハーサルの段階から、僕らとの共演を楽しみにしてくれていることが伝わってきて…。今日のことをずっと忘れないでいてほしい」とメッセージを送った。
小森も「みんなであの空間を共有できたのが幸せでした。声出しはやっぱり一体感がすごい。僕たちも、すごくパワーをもらったし、改めて、音楽の力ってすごいんだなということを、逆にブラスバンドのみんなから教えてもらった感じ」と話した。
こもり校長として、イベントの総括を求められると、「みんなの喜んでいる顔を見ることができて、やってよかったと心の底から思います。有観客で声出しがOKになって結構すぐの開催だった。正直、不安を抱えている生徒もいたと思う。でも、きっと今日参加した生徒は、目に見えない何かを受け取ってくれたんじゃないかな。改めて絆を感じられるイベントになったと思う」としみじみ語った。