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大みそかの「第73回NHK紅白歌合戦」で自身初の“大トリ”を務める福山雅治。通算15回目の出場となる福山は、今回、2000年にリリースされた大ヒット曲「桜坂」を歌唱する予定だ。
そんな福山は、9月公開の主演映画『沈黙のパレード』が、興行収入30億円に迫る大ヒットを記録した。同作は、東野圭吾のベストセラー小説を原作に、福山演じる天才物理学者・湯川学が難事件を鮮やかに解決していく姿を描いた『ガリレオ』映画第3弾。
同作では、柴咲コウ演じる、湯川のバディ的存在の刑事・内海薫と、北村一輝演じる、湯川の親友で内海の先輩刑事・草薙俊平が9年ぶりに“再集結”したことでも、話題を呼んだ。
今回は、福山が発した言葉の中から、特に印象深かったものをピックアップし、その人柄に迫ってみたいと思う。
福山は、同作の演技で、「第47回報知映画賞」の主演男優賞を受賞した。12月22日に行われた表彰式で、ドラマ開始当初のエピソードを振り返りながら、「『ガリレオ』という作品は今に至るまでおよそ15年。15年かけて、15年かかって、ようやくこの場に立たせてもらっているのだと感じています」と、その年月に思いをはせた。
福山にとっても、今回の受賞は、特別な意味を持っていた。受賞のスピーチで「僕は今53歳。17歳のときに父を亡くし、そのときちょうど父が53歳。そして18歳で上京したとき、『何者かになってやる』という思いで、出てきたことは間違いありません。そして今日、その『何者かになる』という一つの目的、目標がこの場所で一度かなえられた、そんな気がしております」と、熱い思いを口にした。
『ガリレオ』のさらなる続編製作を期待する声も大きい。実際に原作者の東野は、初日舞台あいさつに寄せたコメントの中で、「ガリレオはこれでゴールインなのでしょうか?」と意味深なメッセージを送っている。
当然福山も、続編製作に懸ける思いは強く、「皆さまが“求めて”くださるのであれば、その愛情は次なる最高傑作を生みだすことにつながっていくのではないかと思っております」と、笑顔で観客に後押しを求めた。
一方、俳優としてだけでなく、本来の歌手としての才能からも目が離せない。映画に合わせ、9年ぶりの再始動となった福山と柴咲によるユニット「KOH⁺」が手掛けた主題歌「ヒトツボシ」は、各種CD・配信ランキングで1位を獲得するなど、こちらも大ヒットを記録。
年末の音楽特番で「KOH⁺」として出演すると、SNS上では、「福山さんのギターの音色が良過ぎ。いまさらながら好きになりました」「こんなめちゃくちゃいい歌を作ったのが福山さんなの!? 普通にビビるよな…」と、福山の魅力を再発見した人たちの声も多く見受けられた。
また、今回の『沈黙のパレード』では、9年の歳月を経ても変わらない“湯川と内海の関係”に胸を熱くしたファンもいた。福山のレギュラーラジオ番組「福山雅治と荘口彰久の地底人ラジオ」(渋谷のラジオほか)には、「湯川と内海の大ファン」を自称する女性からこんなコメントが届いた。
「先日インタビュー記事で、西谷(弘)監督が、2人の関係について『少なくとも僕の中では“この2人には恋愛のかけらもない”という作り方はしていません』とおっしゃっていました。私たちは歓喜しましたが、福山さん自身は、内海薫にどういった感情を持ちながら演じているのでしょうか?」
これに対し福山は「湯川が薫に対して恋愛感情を持っているのか、持っていないのか…。その質問に関しては…ノーコメント!」と、まさかの肩透かしでリスナーを翻弄(ほんろう)。
共にパーソナリティーを務める荘口アナも、これには「珍しいですね。どんな質問にも絶対答える福山さんなのに」と驚きを見せながら、「まあ関係性を妄想するもの楽しいですから」とコメント。
福山も「皆さんに妄想を楽しんでいただく。今のところはそれがいいんじゃないでしょうか」と同調した。
その一方、「もしこの先があるとしたら、2人の関係性について、こちら側から何かを打ち出すときが来るかもしれないし、来ないかもしれない。それは分からない。そこはちょっと聖域というか、禁断の部分で、僕の口からは言えないですね」と、含みを持たせた。