【独占ニュース】『ナイル殺人事件』 監督と俳優を両立させるケネス・ブラナーの映画作りの秘訣とは

2022年2月12日 / 07:15

 全世界で20億冊以上が出版され、世界一売れた作家として知られ、“ミステリーの女王”の異名を持つアガサ・クリスティが生涯を通して書き続け、今もなお世界中で愛され続けている「名探偵ポアロ」シリーズ。その中でも、クリスティ自身が「旅行物のミステリーで史上最高傑作」と称するのが、1937 年に発表した『ナイルに死す』だ。

 エジプトのナイル川を行く豪華客船内で起こる美女の死、そして次第に浮き彫りとなる乗客それぞれの思惑と、複雑に絡み合う人間関係を軸に、名探偵エルキュール・ポアロが”灰色の脳細胞”を使って事件を解決していく様子が描かれる。

 この傑作ミステリーを、前作『オリエント急行殺人事件』(17)に引き続き、ケネス・ブラナー監督が映画化した『ナイル殺人事件』が2月25 日から公開される。今回は、監督兼ポアロ役のブラナーが、自身の映画作りの秘訣(ひけつ)を披露した。

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 「ローレンス・オリビエの再来」と呼ばれ、シェークスピア俳優としても有名なブラナーは、監督そして俳優として長いキャリアを積んできた。その中には、『ヘンリー5世』(89)『フランケンシュタイン』(94)『オリエント急行殺人事件』など、監督兼俳優として携わった作品が12本もある。

 ブラナーは「僕の場合、他の監督の作品に出演することによって、彼らがどういう仕事をしているのかが学べる。その上で、自分なりのやり方を考え、開発することができる」と語る。

 続けて、「僕自身も演技をするのが好きだし、役者たちが演技をする様子を見るのも好きだ。誰もが他とは違うやり方をするし、ゴールも異なる。そういう意味では、一緒に仕事をする人たちを見て学ぶことができるというのが、僕の映画作りの秘訣だと思う」と明かした。

 また、「監督業と俳優業を両立させることによって、演出をする側、演じる側の両面で、一歩引いたポジションから自分を観察することで独自のスタイルを作り上げていくことを大切にしている」という。

 
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