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エルゴートの確かな演技力は、例えば、ダンスホールでマリアに一目ぼれし、彼女を思って歌う「マリア」で、甘い歌声や表情を見せる一方、激化する対立を説得すべく仲間に向けて歌う「クール」では、力強い歌声でたくましい一面を見せるなど、今回も遺憾なく発揮されている。
主演の2人についてボーカルコーチのジャニーン・テソリは「2人の本当にすごいところは、あれほど有名な楽曲の数々を、まるで新曲であるかのように歌えること。それをやってのけるのは、本当に難しいことなんだ」と語っている。
誕生から60年以上も愛され続けた名曲たちを、スピルバーグ監督お墨付きの若手俳優2人が、圧巻のパフォーマンスで新たに表現した本作を、ぜひ劇場で体感してほしい。
(構成/田中雄二)