エンターテインメント・ウェブマガジン
さらに、ヒロインのマリア(ゼグラー)の義姉アニータ役(『ウエスト・サイド物語』ではリタ・モレノが演じた)で、ゴールデングローブ賞の助演女優賞を受賞したデボーズは「監督のリアリティーを追求する姿勢には感銘を受けたわ。(撮影前に)1957年にその地区に実際に住んでいた人を連れてきて私たちと話す場を設けたの。当時の言語をよく知る専門家も呼んでくれた。監督はディテールの全てに注意を払っていたのよ」と語った。
実際のロケーション、シンプルな演技指導、リアリティーの追求が、監督の“三つのこだわり”だったのだ。その、新生『ウエスト・サイド・ストーリー』は、スピルバーグ監督が“キャリアの集大成”と語るほどの覚悟で挑んだ作品。監督の熱い思いを、ぜひ劇場で確認してほしい。
(構成/田中雄二)