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そして、全ての健ファンが見逃してはならないのが『るろうに剣心』シリーズだ。同シリーズは、幕末時代に「人斬り抜刀斎」と恐れられた剣客・緋村剣心が、さまざまな出会いや戦いを通して生き方を模索していく物語。これまで3作品が公開され、シリーズ累計の興行収入は125億円以上、観客動員数は980万人を突破するほどの大ヒットを記録した。
20年夏には、『るろうに剣心 最終章』の「The Final」「The Beginning」の2作品連続公開も決定しており、早くも高い期待が寄せられている。まさに佐藤の代表作といえる作品だ。
佐藤の高い身体能力を生かした超絶アクションが目を引く本シリーズだが、剣心のどこか抜けていて愛らしいキャラクターも魅力。それでいて、大切なものを守るためには死地にも飛び込み、強い信念のもと戦い続ける剣心は、女性のみならず、男からもほれられる存在だといえよう。ぜひ、シリーズを通しで鑑賞してもらいたい。
作品によってそのイメージが大きく変わる佐藤。取材では、完璧なまでのジェントルマンぶりが印象深い。製作発表や記者会見での佐藤は、レディーファーストを徹底し、降壇は常に最後。深々とお辞儀をして会場を後にする。当たり前のようだが、実はそれができる人はそう多くはない。そんな小さなところからも、佐藤の男前ぶりが伝わってくる。
20年は、『るろうに剣心』のほかにも、中山七里原作・瀬々敬久監督の『護られなかった者たちへ』での主演も決定しており、まだまだその人気は続きそうだ。(嶋田真己)