【芸能コラム】「SUITS/スーツ2」織田裕二&中島裕翔のバディが光る! クールでスタイリッシュなドラマをおさらい

2020年4月16日 / 06:00

 4月13日から放送中のドラマ「SUITS/スーツ2」(フジテレビ系 毎週月曜21時放送)の第2話が20日に放送される。初回は、平均世帯視聴率11.1パーセント(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と好調な滑り出しを見せた本作。見逃してしまった人のためにも、ここで改めて、前シーズンから振り返りながら、見どころをおさらいしてみたい。

『SUITS/スーツ2』第1話 織田裕二 (C)フジテレビ

 「SUITS/スーツ」は、全米メガヒットドラマ「SUITS」を原作に、2018年10月期に“月9ドラマ”枠で放送された、大手弁護士事務所を舞台にしたリーガルドラマ。

 主演は織田裕二で、織田演じる甲斐正午のバディ役を中島裕翔が演じた。また、甲斐の上司役を、1991年放送のドラマ「東京ラブストーリー」以来、27年ぶりの共演となる鈴木保奈美が演じて話題となった。

 都内の大手弁護士事務所「幸村・上杉法律事務所」に所属する甲斐正午(織田)は、東大入学後にハーバード大への留学経験を持つ敏腕弁護士。事務所内でもトップクラスの稼ぎ頭だが、ごう慢な性格が災いして、人にやっかまれることもしばしば。

 ある日、甲斐は上司の幸村チカ(鈴木)から昇進の条件として、アソシエイト(パートナーとして働く若年の弁護士)を雇うことを提示される。そこで新人採用の面接会を開催。偶然会場にやってきた、明せきな頭脳と驚異的な記憶力を持ちながらも、友人の影響でさまざまな悪事に手を染めていた鈴木大貴(中島)と出会うのだった。

 甲斐は大貴の能力を高く評価し、弁護士資格を持たない彼の経歴を詐称した上で、自らの部下とすることを決意。大貴は大輔と名前を改めて、“弁護士”としてのキャリアをスタートさせる。

 このドラマの面白さは、弁護士が活躍するリーガルドラマでありながら、法廷での闘争が一切出てこないところ。甲斐と大輔は、示談になるよう被害者に働きかけたり、加害者に示談金を払ってもらう交渉をしたりと、法廷に出る以前のやりとりで問題を解決していく。難しい法律用語が羅列されるシーンもほとんどないので、肩ひじ張らずに、気軽に楽しめるドラマに仕上がった。

 そして、言わずもがなだが、このドラマの最大の魅力は甲斐と大輔の抜群のバディ感にある。経歴詐称という“一発アウト”の秘密を共有する2人は運命共同体で、だからこそ結びつきも強いのだが、その関係性はあくまでもクール。バディものというと泥くさい関係をイメージしがちだが、本作では、主従関係でありながら対等で、持ちつ持たれつの間柄だ。これまでのバディものとはまた一味違ったものを感じさせる。

 
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