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もちろん、今年も注目作の上演が多数決定している。全国大会準決勝の試合が描かれるミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 青学(せいがく)vs四天宝寺は、2月17日まで上演中だ。
さらに、紅白に出場した刀剣男士が出演するミュージカル『刀剣乱舞』〜三百年の子守唄〜や、手塚治虫のダークファンタジーを人気俳優・鈴木拡樹主演で舞台化する舞台「どろろ」、大人気ゲームをミュージカル化した人気シリーズの最新作ミュージカル『薄桜鬼 志譚』風間千景 篇、シリーズ累計発行部数2000万部を超える大人気漫画の初舞台化作品「僕のヒーローアカデミア」The“Ultra”Stageなど、話題作も目白押し。
これら公演情報は、日本2.5次元ミュージカル協会の公式サイト(https://www.j25musical.jp/)でも紹介されているので、それも参考にしながら、気になる作品を見付け、素晴らしい観劇体験をしてほしい。
最後に、2.5次元ミュージカルを多数紹介している本サイトとして、本コラムの主旨とはずれるが、取材を通じて感じたことを一つお話しよう。
いまだに「2.5次元でしょう?」と思われる方も少なくないようだ。確かに、2.5次元ミュージカルには、若手俳優が多く出演していることから、トップのミュージカル俳優に比べれば技術的に及ばない俳優もいるかもしれない。
しかし、今年上演されるミュージカル『レ・ミゼラブル』のマリウス役にわずか19歳(開幕時は20歳)で抜てきされた三浦宏規や、ブロードウェーでの舞台出演経験もある丘山晴己など、キラリどころかギラギラと輝いている役者たちがいることも事実。さらに、エンターテインメント性を失わないまま、演劇的手法を駆使し、クオリティーの高い芝居を見せる作品も数多い。
今や、世界から注目されているカルチャーの一つであり、「たかが」とは決して言えないコンテンツなのだ。ぜひとも一度、その目で生の舞台を見てから判断してもらいたいと切に願う。(嶋田真己)