【インタビュー】藤井尚之「『いい年の取り方をしている』って感じてほしい」 50歳の誕生日に行った記念ライブを放送

2015年5月28日 / 12:00

 元チェッカーズのメンバーで、解散後はソロアーティスト、サックス奏者として活躍する藤井尚之。昨年末、50歳の誕生日に行われた記念ライブ「Welcome 50’s Party」は、兄の藤井フミヤらチェッカーズの元メンバーや、ユニットの仲間に加え、鈴木雅之らも集い、にぎやかな一夜となった。29日のBSフジでの放送を前に、年齢を重ねてもなお自然体のままで活動する藤井に音楽に懸ける思いを聞いた。

 

写真=伊東ひさし

写真=伊東ひさし

-ライブではいろんなエピソードが飛び出して、尚之さんの歴史を見ているようでした。

 皆さん、藤井尚之をよく理解してくださっている人ばかりなので(笑)。いろんな方と音楽で関わってきましたが、相手が変わることで表現することも変わります。その都度、相手が求めるものに対応してきたという思いもありますし、そこが無理なくバランス良くやれてきた理由かもしれません。

-あらためて50歳という年齢をどう感じますか。

 先輩でバリバリやっている人が多くて、何かずっと年下という印象があります。これからは、感性のアンテナを立てていろんな知識や情報を取り入れることも大事ですが、好きなことをとことんやってもいいんじゃないかと考えるようになりました。

-チェッカーズを結成する前に、今のご自分の姿は想像できましたか。

 いいえ。バンドをやりたいという夢はありましたけど、ウルトラマンや仮面ライダーになりたいという気持ちの延長線にあるようなものですからね(笑)。まさか本当になるとは。

-今の尚之さんから見て、チェッカーズの時代は何だったと思いますか。

  あれはすごかった(笑)。最初はアイドル的な戦略でしたけど、楽しんでいました。若かったから、結構生意気なこともやっていましたしね。

-尚之さんがメンバーの中では初めてソロに挑みました。

  メンバー個々の知名度がもっと上がればいいと思ったんです。そうなればバンド自体がすごく強くなると思いましたから。ただメーンボーカルの藤井フミヤがソロをやるって言ったらバンドはおしまいですから、兄貴はあえてやらなかったですね。

-50歳ライブを視聴者の方々にはどんなふうに見てほしいですか。

  寄り道もしたかもしれませんけど、音楽をエネルギーにしてずいぶんと長い間やってきましたから、このライブで音楽の素晴らしさを感じていただければうれしいです。「いい年の取り方をしている」って感じてほしいですね。(聞き手=エンタメ批評家・阪清和)

 

【プロフィール】
藤井尚之(ふじい・なおゆき)1964年12月27日生まれ、福岡県出身。83年、チェッカーズのサックスプレーヤーとして「ギザギザハートの子守唄」でデビュー。87年にメンバー初のソロ活動をスタートさせる。92年の解散後も兄・藤井フミヤとのユニット、F-BLOODをはじめ、さまざまなグループで活躍するなど音楽を中心に精力的に活動中。

 【番組情報】
「藤井尚之50歳記念ライブ」
BSフジ 5月29日(金)午後10時~11時55分


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