中井貴一、侍・錦織圭にエール 「負けてニュースになる男になって」

2014年9月10日 / 15:00

 (左から)真飛聖、阿部寛、中井貴一、広末涼子

 映画『柘榴坂の仇討』のプレミア試写会が9日、東京都内で行われ、出演者の中井貴一、阿部寛、広末涼子、真飛聖、若松節朗監督、原作者の浅田次郎氏が登壇した。

 本作は、「桜田門外の変」で主君・井伊直弼を討った敵を13年にわたり追い続けてきた男のその後の運命を描く。主人公の志村金吾を演じた中井は「ここ最近時代劇が不振と言われていますが、この映画では真正面から日本人の心を映し出したつもりです」とあいさつした。

 司会者から「現代のサムライと思う人」を尋ねられた中井は「錦織(圭)くんと言わせたいの?」と笑顔を見せ、「彼はまだ夢の扉を開いたところ。これから本当に負けてニュースになる男になってほしい」とエールを送った。

 また夫婦を演じた広末については、「機内で見た映画に広末さんが出ていて、あるワンカットを見たときに“(妻役の)セツは広末さんだ”と思った。戻ってからすぐ監督とプロデューサーに会って広末さんにお願いしてもらった」と明かした。広末も「中井さんは現場でも金吾さんのままで、オンとオフの切り替えがない。そばにいると私も自然とセツになり、この人の三歩後ろを付いていこう、この人を支えようと感じました」と撮影を振り返った。

 映画は9月20日から全国ロードショー。


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