渡辺真起子、海外で助演賞を受賞 「作品賞だと思っています」

2013年4月6日 / 15:55

 (左から)中野量太監督、渡辺真起子、柳英里紗、松原菜野花

 映画『チチを撮りに』のアンコール上映舞台あいさつが6日、東京都内で行われ、出演者の柳英里紗、松原菜野花、渡辺真起子、中野量太監督が登壇した。

 本作は、14年前に家を出た父に会いに行った姉妹が、行き着いた先に待っていた“人生の修羅場”で奮闘する姿を通じて、母の思いや家族の絆を描くもの。

 本作で母親役を演じた渡辺は、「第55回アジア太平洋映画祭」と「第7回アジアン・フィルム・アワード」で最優秀助演女優賞を受賞。「想像もしていなかった。私自身がいろんな人に支えられたことで押し出されたと思っている。助演女優賞という名前は付いているけど作品賞だと思っています」と感謝の言葉を述べた。

 一方、中野監督は、香港での授賞式の際の「バックヤードで感動のハグをした後、手を握り合ってマスコミの前に出たらカメラでバシャバシャ撮られて。それが翌日の新聞に“受賞した渡辺真起子とそのボーイフレンド”って書いてあって。超適当だなって大笑いした」というエピソードを披露した。

 最後に渡辺は「東日本大震災の直後の夏に撮影しました。多くの方々が進路を変更せざるを得なかったり夢をあきらめたりしたと思う。でも、これからも夢をあきらめず、思いを強く持って、監督にもまた新しい作品を撮ってほしいし、私も先に進みたいと思う。若い2人はきっとこれからの日本の映画界を背負っていってくれるんじゃないかと思います」と目に涙を浮かべながら語った。


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