<レポート>『ストレンジャー・シングス』“最後の”来日イベントでキャスト&製作陣が2,000人のファンと交流「居場所を見つけられない誰かの助けになれば」

2025年11月24日 / 18:00

 2025年11月27日より世界独占配信されるNetflixシリーズ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』最終シーズンに先立ち、主要キャスト4名と製作総指揮・脚本・監督を務めるダファー・ブラザーズ(マット・ダファー&ロス・ダファー)が来日。11月22日、東京・livedoor URBAN SPORTS PARKで【Netflix『ストレンジャー・シングス 未知の世界5』ファンフェスタ~One Last Adventure】が開催された。

 イベントでは、マイク役のフィン・ヴォルフハルト、ダスティン役のゲイテン・マタラッツォ、ルーカス役のケイレブ・マクラフリン、ウィル役のノア・シュナップとダファー・ブラザーズが、一日限りホーキンズに変身した会場で約2,000人のファンを前に、10年にわたり共に歩んだ作品の制作秘話や最終章への思いを語った。

 会場には、劇中に登場するウィルの家、80年代風のアーケード、シーズン5に登場するラジオ局など多数のフォトスポットが設置され、来場者は裏側の世界でデモバットから自転車で逃れるスリリングなゲームや、スケートリンクのRINK-O-MANIAなど体験型アトラクションを楽しめた。さらに、スクープス・アホイのアイスクリームやサーファー・ボーイ・ピザのピザなどオリジナルフード&ドリンクやコラボグッズの販売も行われた。

 BMXやダンスパフォーマンスなど作品にちなんだステージの後、キャスト4名とダファー・ブラザーズがファンの声援を受けながら登壇。劇中キャラクターのコスプレ(デモゴルゴンも!)やシリーズグッズ、80年代ファッションに身を包んだファンたちと、レッドカーペットこと“ホーキンズ・ロード”で交流した。フィンは「1か月ほどプレスツアーを回っていましたが、この東京が最後のステージで、この場所で締められるなんて最高です」と笑顔を見せた。ケイレブも、前日の【東京アドベンチャー・ツアー】で述べた通り「日本は綺麗すぎる」と話し、「もう住んでもいいと思っています」と続け、ファンを喜ばせた。

 ステージ中盤では、キャスト4名による劇中ゲーム『ダンジョンズ&ドラゴンズ』にちなんだQ&Aコーナーが実施された。まずフィンが巨大な20面ダイスをキックすると、見事に“ガールフレンド”イレブンの数字11を引き当てた。シリーズで使用された楽曲のイントロクイズでは、シンキングタイムでケイレブがイレブンの名セリフ「I Dump Your Ass!」をモノマネする中、フォリナーの「Cold As Ice」を見事に当てた。続いて「撮影中で忘れられないセリフは?」という質問にゲイテンは、「シリーズを観てくれている人にとっても、そこまでメジャーなシーンではないけれど」と前置きし、シーズン4のレンタルビデオ店シーンでの「That’s a lot of Ricks!」を挙げた。キャストたちは冗談を交わしながらプレゼントのクッションを客席に投げ入れ、終始アットホームな雰囲気に包まれた。

 ゲーム終了後、再びステージにマット&ロス・ダファーが登場。マットは「最終シーズンを書くうえで最も大切だったのは、キャラクターたちにふさわしい結末を用意することでした。実は最後のシーンは何年も前から決めていて、そこを“北極星(North Star)”として書き進めました。特に最後の30分は何週間もかけて練り上げました」と告白。ロスは「何より重要だったのは、キャラクターたちを正しく描き、物語の終わりにふさわしい場所に導くことです。それが、僕たちクリエイターだけでなく、キャスト全員が納得できる終着点になることが大切でした」と補足した。

 今でも思い出して笑ってしまう、撮影の舞台裏について聞かれたゲイテンは、「特に最近、シーズン1の地下室のシーンを思い返すことが多いです。僕には(フィンとケイレブを指しながら)この二人を笑わせてしまうちょっとした才能があり、テイク直前に彼らを大笑いさせて動揺させるのが得意でした。僕はすぐに切り替えられますが、彼らが元に戻ろうと奮闘する姿を見るのが本当に楽しかった。正直、ちょっと意地悪ですけどね」と話すと、マットは「僕たちにとっては全然楽しくなかったけどね」、ロスは「君は変人だよ」と笑いながら付け加えた。

 最後に、ファイナル・シーズンが終わった後も視聴者の心に残って欲しいメッセージについて問われると、ロスは「僕たちはこの作品を10年間かけて作ってきましたが、ファンの皆さんも一緒にこの旅を歩んできてくれました。この旅のドアを閉じることは、僕たち全員にとって感情的で悲しいことでしたが、同時にこの経験と旅に感謝しています。少し切なくもありますが、これまでの瞬間や喜びを思い出す素晴らしさを、ファンの皆さんにも感じてもらえたら嬉しいです」と語った。

 続けてマットは、「この作品は本質的に青春の物語です。モンスターは登場しますが、最終シーズンは若者たちが大人になるための最後のステップを描く物語です。多くは自分の声を見つけ、自分は何者かを理解し、成長の過程で直面する困難や障害を乗り越えることがテーマです。世界で居場所を見つけられず苦しむ人たちに、この作品が少しでも助けになっていたら嬉しいです。若いファンが近づいてきて、“この作品で自分や友達が救われた”と言ってくれる瞬間が一番の喜びです。そして、この最終シーズンも誰かの支えになれたらと思っています」と話し、日本での“最後の冒険”に幕を閉じた。なお、来日イベントの模様は、ビルボードジャパンの公式インスタグラムでもチェックできる。

 Netflixシリーズ『ストレンジャー・シングス 未知の世界 5』は、11月27日より世界独占配信。(VOL 1:第1~4話は11月27日、VOL 2:第5~7話は12月26日、フィナーレ:第8話は2026年1月1日より)

◎配信情報
Netflixシリーズ『ストレンジャー・シングス 未知の世界 5』
最終章:2025年11月27日(木)10時より世界独占配信


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