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同世代のアーティストたちと比べるとリリース曲数こそ少ないものの、ディアンジェロはR&Bの歴史に極めて質の高い作品たちを残した。
【グラミー賞】受賞シンガーであり、ソングライター、プロデューサーでもあるディアンジェロは、現地時間2025年10月14日に51歳で死去。彼はエリカ・バドゥ、ローリン・ヒル、マックスウェルらとともに、ネオ・ソウル・ムーブメントの最前線で活躍した。ソウルの精神を受け継ぐこのジャンルは、生演奏の重厚な音作り、豊かなソングライティング、そして深みのある情熱的なボーカル表現を重視。彼らの米国内外での台頭により、ネオ・ソウルは1990年代のR&Bを象徴する重要な柱の一つとなり、ニュー・ジャック・スウィング、クワイエット・ストーム、ヒップホップの影響を受けたサンプリングやコラボレーションと並び、同時代を代表するサウンドとなった。
ディアンジェロ(本名マイケル・アーチャー)は、1994年に映画『ジェイソンズ・リリック』のサウンドトラック収録曲「U Will Know」の共作者および共同プロデューサーとして米ビルボード・チャートに初登場した。ボーイズIIメン、ブライアン・マックナイト、アッシャーらが参加した一度限りのコレクティブ=ブラック・メン・ユナイテッド(B.M.U.)によるこの曲は、米ビルボードの“Hot R&B/Hip-Hop Songs”チャートで5位、米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”で28位を記録した。
その2年後、ディアンジェロはソロ・アーティストとして「Brown Sugar」をリリースし、Hot R&B/Hip-Hop Songsで再び5位、Hot 100で27位を獲得した。この曲が収録されたアルバム『ブラウン・シュガー』も好調で、収録曲「Lady」のヒットにより、“Top R&B/Hip-Hop Albums”チャートで4位、米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”で22位を記録した。「Lady」はディアンジェロにとって唯一のHot 100トップ10入り(10位)楽曲となった。
彼の商業的成功のピークは、2000年のアルバム『ヴードゥー』で訪れた。同作はBillboard 200およびTop R&B/Hip-Hop Albumsの両チャートで初登場1位を獲得。故プリンスを彷彿とさせる官能的なリード・シングル「Untitled (How Does It Feel)」は、Hot R&B/Hip-Hop Songsで2位をマークした。ラジオからの強力な支持に加え、上半身裸でカメラに向かってほぼワンカットで歌い上げるというセクシーなミュージック・ビデオも話題となった。チャートでの成功に加え、アルバム『ヴードゥー』は【グラミー賞】で<最優秀R&Bアルバム>を受賞し、「Untitled」は<最優秀男性R&Bボーカル・パフォーマンス>に輝いた。
その後、ディアンジェロはおよそ15年間の活動休止期間に入った。個人的な問題や音楽活動のスローダウンもあり、単発のツアーやゲスト参加を除けば表立った活動は限られた。そして2014年、3作目のアルバム『ブラック・メサイア』で復帰。同作には、彼の生前最後のHot R&B/Hip-Hop Songsヒットとなった「Really Love」(最高43位)が収録されている。
ファンや音楽業界関係者が彼の功績を追悼する中、米ビルボードはディアンジェロによるHot R&B/Hip-Hop Songsでのヒット10曲をまとめた。このランキングは、2025年10月18日までの同チャートでの週ごとの成績を基に算出されている。順位は逆算ポイント・システムによって決まり、1位の週が最も高いポイントを獲得し、順位が下がるほどポイントが低くなる。また、時代ごとのチャート集計方式の変化を考慮し、各時期のチャート推移の違いに応じて重み付けが調整されている。
◎ディアンジェロの米ビルボード・R&B/ヒップホップ・ソング・チャート“Hot R&B/Hip-Hop Songs”TOP10
10位「Really Love」ディアンジェロ&ザ・ヴァンガード
最高位:43位/チャートイン日:2015年1月3日
9位「Break Ups 2 Make Ups」メソッド・マン feat. ディアンジェロ
最高位:29位/チャートイン日:1999年2月27日
8位「Left & Right」ディアンジェロ feat. メソッド・マン&レッドマン
最高位:18位/チャートイン日:1999年12月18日
7位「Send It On」ディアンジェロ
最高位:33位/チャートイン日:2000年6月3日
6位「Nothing Even Matters」ローリン・ヒル feat. ディアンジェロ
最高位:25位/チャートイン日:1999年2月27日
5位「Me and Those Dreamin’ Eyes of Mine」ディアンジェロ
最高位:25位/チャートイン日:1996年9月14日
4位「Cruisin」ディアンジェロ
最高位:10位/チャートイン日:1995年11月11日
3位「Untitled (How Does It Feel)」ディアンジェロ
最高位:2位/チャートイン日:2000年3月11日
2位「Brown Sugar」ディアンジェロ
最高位:5位/チャートイン日:1995年8月19日
1位「Lady」ディアンジェロ
最高位:2位/チャートイン日:1996年3月16日
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