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今週(2025年10月4日付)の米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”は、カーディ・Bの最新作『アム・アイ・ザ・ドラマ?』が1位に初登場。女性アーティストによるR&B/ヒップホップ・アルバムとしては今年最大の週間ユニットを記録して、デビュー作『インベージョン・オブ・プライバシー』(2018)年に続く自身2作目のNo.1タイトルを獲得した。TOP10には、ナイン・インチ・ネイルズが音楽を担当した映画『トロン:アレス』のサウンドトラックが5位にデビューしている。
1位に初登場したカーディ・Bのニュー・アルバム『アム・アイ・ザ・ドラマ?』は、2018年4月21日付のチャートでNo.1デビューを飾った1stアルバム『インベージョン・オブ・プライバシー』以来約7年半ぶり、2作目のスタジオ・アルバムで、女性アーティストによるR&B/ヒップホップ・アルバムとしては今年最大の週間ユニット200,000を記録して、2作連続の首位を獲得した。
初週(2025年9月19日~9月25日)の各記録は、アルバム・セールスが88,000、ストリーミングによるアルバム換算ユニット(SEA)が110,000(オンデマンド公式ストリーミング再生数は1億4,572万回)、トラックによる換算ユニット(TEA)は2,000で、ストリーミング・アルバム、アルバム・セールスの両チャートでも1位に初登場した。
高セールスを記録した本作は、以下の各フォーマットでリリースされている。
・19曲を収録した通常版のデジタル・ダウンロード・アルバム
・20曲を収録したCDとアナログ盤
・23曲を収録したデジタル・ダウンロードとストリーミング・アルバム
・ライブ映像トラックを収録したiTunes Store/Apple Music限定エディション
・24曲を収録したデジタル・ダウンロード・アルバム2種類
・30曲を収録した公式ウェブサイト限定デジタル・ダウンロード・アルバム
『アム・アイ・ザ・ドラマ?』のフィジカル(CD、LP)は、以下のフォーマットがカーディ・Bの公式ウェブサイトと一部のインディーズ系レコード店でのみ販売されている。
・通常版CDが2種類(うち1種類はサイン入り)
・ジャケット別のCDが7種類(うち4種類はサイン入り、うち3種類は今年8月の暴行裁判で証言台に立つ自身の写真が使われた「コートルーム・エディション」)
・アーティスト・グッズとCDがセットになったデラックス・ボックス・セットが8種類
・通常版LPが2種類(うち1種類はサイン入り)
・ジャケット別のLPが9種類(ほとんどがサイン入りで「コートルーム・エディション」も含まれている)
カーディ・Bは、アルバムのリリースに向けたプロモーションの一環として精力的なインストア・イベントを実施し、購入者との写真撮影や直接交流するリアルミート&グリートを行った。
訪問したのは、以下のインディーズ系レコード4店舗を含む6店舗
・Looney Tunes Record Store(ニューヨーク州ウェストバビロン)
・Spin Me Round Store(ペンシルベニア州イーストン)
・DBS Sounds(ジョージア州リバーデール)
・Fingerprints(カリフォルニア州ロングビーチ)
・Hot Topic(ニューヨーク州エルムハースト)
・Walmart(テキサス州サイプレス)
『アム・アイ・ザ・ドラマ?』からは、以下の4曲がソング・チャート“Hot 100”にランクイン。うち3曲がTOP10入り、2曲は1位を獲得した。
・「WAP with ミーガン・ザ・スタリオン」(2020年8月/最高1位)
・「Up」(2021年3月/最高1位)
・「Outside」(2025年7月/最高10位)
・「Imaginary Playerz」(2025年8月/最高70位)
9月20日付のチャートで1位に到達した『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』のサウンドトラックは、先週に続き2位をキープ。今週でTOP2にランクインした総週を通算10週目に更新した。
日付:ユニット数(順位)
・7月5日:31,000(8位)
・7月12日:62,000(3位)
・7月19日:75,000(2位)
・7月26日:85,000(5位)
・8月2日:89,000(3位)
・8月9日:93,000(2位)
・8月16日:100,000(2位)
・8月23日:104,000(2位)
・8月30日:108,000(2位)
・9月6日:125,000(2位)
・9月13日:120,000(2位)
・9月20日:128,000(1位)
・9月27日:112,000(2位)
・10月4日:104,000(2位)
サウンドトラックがTOP2にランクインした総週としては、2014年に『アナと雪の女王』が21週間(そのうち13週間が1位)を記録して以来の最長記録で、2022年に9週間(全週1位)を記録した『ミラベルと魔法だらけの家』を上回った。
モーガン・ウォーレンの『アイム・ザ・プロブレム』(90,000ユニット/前週比7%減少)は3位、サブリナ・カーペンターの『マンズ・ベスト・フレンド』(69,000ユニット/前週比21%減少)も4位をそれぞれキープして、今週5位にはナイン・インチ・ネイルズが音楽を担当した映画『トロン:アレス』のサウンドトラックが初登場した。
『トロン:アレス』のサウンドトラックは、初週アルバム・セールスが39,000、ストリーミングによるアルバム換算ユニットが6,000(オンデマンド公式ストリーミング再生数は837万回)を記録して、累計45,000ユニットを獲得。2025年にリリースされたサウンドトラックとしては、初登場での最高位を記録した。
ナイン・インチ・ネイルズは、本作でTOP10入りしたタイトルを通算7作目に更新している。
・『ブロークン』(1992年/最高7位)
・『ザ・ダウンワード・スパイラル』(1994年/最高2位)
・『ザ・フラジャイル』(1999年/最高1位)
・『ウィズ・ティース』(2005年/最高1位)
・『イヤー・ゼロ~零原点…』(2007年/最高2位)
・『ヘジテイション・マークス』(2013年/最高3位)
・『トロン:アレス』(2025年/最高5位)
『トロン:アレス』は、4種類のアナログ盤、カセットテープ、2種類のCD、ダウンロードとストリーミング・アルバム(いずれも同一曲を収録)がリリースされている。アルバムからは、「As Alive as You Need Me To Be」がオルタナティブ・エアプレイ・チャートとメインストリーム・ロック・エアプレイ・チャートでそれぞれTOP10入りした。
本作は、10月10日に公開予定の同名映画のサウンドトラックで、『トロン』シリーズとしては第3作目にあたる。過去作には『トロン』(1982年)、『トロン:レガシー』(2010年)があり、ダフト・パンクが音楽を担当した2作目の『トロン: レガシー』は、同チャートで最高4位を記録している。
今週のチャートは、『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』が2位、『トロン:アレス』が5位に、2作のサウンドトラックがTOP5にランクインした。サウンドトラックがTOP5に2作同時(同週)にランクインするのは、『アリー/スター誕生』が3位、『ボヘミアン・ラプソディ』が5位にランクインした2019年3月30日付のチャート以来、約6年半ぶりのチャートアクションとなる。
TOP5以下の動きは以下の通り
6位(前週7位)アレックス・ウォーレン『ユール・ビー・オールライト、キッド』(35,000ユニット/前週比3%減少)
7位(前週8位)シザ『SOS』(33,000ユニット/前週比2%減少)
8位(前週9位)モーガン・ウォーレン『ワン・シング・アット・ア・タイム』(32,000ユニット/前週比3%減少)
9位(前週6位)ジャスティン・ビーバー『スワッグ』(32,000ユニット/前週比27%減少)
10位(前週13位)バッド・バニー『DeBÍ TiRAR MáS FOToS』(32,000ユニット/前週比21%増加)
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートは10月2日以降掲載予定となります。
◎【Billboard 200】トップ10
1位『アム・アイ・ザ・ドラマ?』カーディ・B
2位『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』サウンドトラック
3位『アイム・ザ・プロブレム』モーガン・ウォーレン
4位『マンズ・ベスト・フレンド』サブリナ・カーペンター
5位『トロン:アレス』ナイン・インチ・ネイルズ
6位『ユール・ビー・オールライト、キッド』アレックス・ウォーレン
7位『SOS』シザ
8位『ワン・シング・アット・ア・タイム』モーガン・ウォーレン
9位『スワッグ』ジャスティン・ビーバー
10位『DeBÍ TiRAR MáS FOToS』バッド・バニー
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