【米ビルボード・アルバム・チャート】ケン・カーソン、『モア・カオス』で自身初のTOP10入り&1位獲得

2025年4月21日 / 10:00

 今週の米ビルボード・アルバム・チャートは、米ジョージア州アトランタ出身のラッパー=ケン・カーソンの最新作『モア・カオス』が1位に初登場。本作で自身初の首位獲得と初のTOP10入りを果たした。

 『モア・カオス』は、2023年10月に発表した前作『ア・グレイト・カオス』から約1年半ぶりにリリースされた通算4作目のスタジオ・アルバムで、アルバム・チャート“Billboard 200”では以下に続く3作目のランクインと、初のTOP10入りにして初のNo.1タイトルを獲得した。

・2ndアルバム『X』(2022年/最高115位)
・3rdアルバム『ア・グレイト・カオス』(2023年/最高11位)
・4thアルバム『モア・カオス』(2025年/最高1位)

 Opium/Interscope Recordsからリリースされた『モア・カオス』は、先週のチャート(2025年4月19日付)で3週目の首位を獲得した同レーベルの創設者であるプレイボーイ・カルティの『ミュージック』に代わり首位を獲得した。なお、その『ミュージック』は、今週7位にランクダウンしている。

 2025年のチャートで、初めてアルバム・チャート“Billboard 200”で首位を獲得したアーティストでは、パーティネクストドアの『$ome $exy $ongs 4 U』(3月1日付)、テイト・マクレーの『ソー・クロース・トゥー・ワット』(3月8日付)に続く3組目の快挙。なお、2024年のチャートでは以下の5組がそれぞれ初めて1位を獲得している。

・タイ・ダラー・サイン『Vultures 1』(2024年2月24日付)
・TWICE『With YOU-th』(2024年3月9日付)
・サブリナ・カーペンター『ショート・アンド・スウィート』(2024年9月7日付)
・ジェリー・ロール『ビューティフリー・ブロークン』(2024年10月26日付)
・イート『Lyfestyle』(2024年11月2日付)

 2025年4月11日にリリースされた『モア・カオス』は、初週(2025年4月11日~4月17日)59,000ユニットを獲得。1位を獲得したアルバムの週間ユニット数としては、2022年5月2日付でプシャ・Tの『It’s Almost Dry』が55,000を記録してNo.1デビューして以来、約3年ぶりの最低値となる。

 アルバム換算ユニット59,000の内訳は、ストリーミングによるアルバム換算ユニット(SEA)が48,500、アルバム・セールスが11,000で、トラックによるアルバム・ユニット(TEA)は残りのごくわずかだった。

 全体の82%を占めた今週のオンデマンド公式ストリーミング再生回数は6,730万回で、ストリーミング・アルバム・チャートでは3位に初登場。アルバム・セールス・チャートでは4位にデビューした。

 『モア・カオス』は、初週18曲を収録した通常版CDとカラー・ヴァイナル、TシャツとCDをセットにした3種類のデラックス・ボックスセット、3曲および4曲を追加収録した、デジタル・ダウンロードとストリーミングが2種類ずつリリースされている。

 今週、2位以下10位までは全て1位を獲得したアルバムで、ケン・カーソンの『モア・カオス』が唯一のニュー・エントリーだった。なお、TOP10にランクインした10作が全て1位を獲得したアルバムで構成されたのは、2023年12月9日付以来のチャート・アクションとなる。

 先週5位にランクインしていたケンドリック・ラマーの『GNX』(55,000ユニット/前週比3%増加)は今週2位に、シザの『SOS』(53,000ユニット/前週比2%減少)は4位から3位に、それぞれTOP3復帰した。なお、両者は4月19日に米ミネソタ州ミネアポリスにあるUSバンク・スタジアムで【グランド・ナショナル・ツアー】をスタートしている。

 サブリナ・カーペンターの『ショート・アンド・スウィート』(52,000ユニット/前週比6%増加)は先週の6位から4位にランクアップ。ドレイク&パーティネクストドアの『$ome $exy $ongs 4 U』(約52,000ユニット/前週比8%減少)は前週の3位から今週5位に順位を下げたが、ストリーミング・アルバム・チャートでは先週の2位から1位に復帰して、通算4週目の首位を獲得した。

 先週7位にランクインしていたモーガン・ウォレンの『ワン・シング・アット・ア・タイム』(46,000ユニット/前週比4%増加)は今週6位に上昇して、7位は前述のプレイボーイ・カルティの『ミュージック』(45,500ユニット/前週比29%減少)、8位は前週に続きバッド・バニーの『DeBÍ TiRAR MáS FOToS』(約42,000ユニット/前週比2%減少)が同位をキープした。

 デラックス版『ブライター・デイズ・アヘッド』のリリース効果で約1年ぶりにTOP10復帰したアリアナ・グランデの『エターナル・サンシャイン』(40,000ユニット/前週比29%減少)は、先週の2位から9位にランクダウンして、3月22日付でNo.1デビューを飾ったレディー・ガガの『メイヘム』(39,500ユニット/前週比11%増加)は、先週の12位から10位にTOP10復帰している。

Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは4月25日以降掲載予定となります。

◎【Billboard 200】トップ10
1位『モア・カオス』ケン・カーソン
2位『GNX』ケンドリック・ラマー
3位『SOS』シザ
4位『ショート・アンド・スウィート』サブリナ・カーペンター
5位『$ome $exy $ongs 4 U』ドレイク&パーティネクストドア
6位『ワン・シング・アット・ア・タイム』モーガン・ウォレン
7位『ミュージック』プレイボーイ・カルティ
8位『DeBÍ TiRAR MáS FOToS』バッド・バニー
9位『エターナル・サンシャイン』アリアナ・グランデ
10位『メイヘム』レディー・ガガ


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