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今週の米ビルボード・アルバム・チャートは、アリアナ・グランデの『エターナル・サンシャイン』が昨年の3月以来1年2週間ぶりに返り咲き、通算3週目の首位を獲得した。
『エターナル・サンシャイン』は、2024年3月8日にリリースされたアリアナ・グランデの7枚目となるスタジオ・アルバムで、同年3月23日付で1位に初登場して翌週3月30日付と2週間首位をマークした。本作からは、「yes, and?」と「we can’t be friends (wait for your love)」の2曲がソング・チャート“Hot 100”で1位を獲得している。
それから1年2週間ぶりの今週(2025年4月12日付)再び1位に返り咲いたのは、3月28日に発表されたデラックス版『ブライター・デイズ・アヘッド』のリリース効果によるもので、前週の87位からジャンプアップして通算3週目の首位を獲得した。また、TOP40にランクインするのは2024年10月19日付(34位)以来、約6か月ぶりとなる。
1年以上のブランクを経て再び首位に返り咲いたのは、2025年1月4日付でシザの『SOS』が22か月ぶりに首位を獲得して以来、過去6か月間では2作目の快挙で、1位へのジャンプアップ記録としては、トラヴィス・スコットの『デイズ・ビフォア・ロデオ』がアナログ盤の出荷によりセールスを伸ばし、前週の106位から首位に急上昇した2024年9月28日付以来の記録を達成した。
なお、シザの『SOS』も『エターナル・サンシャイン』と同様に、デラックス版に位置づけられるアルバム『LANA』(ラナ)のリリースを受けて首位に返り咲いた。『SOS』は、そのデラックス版のヒットを受けて今週も6位にランクインしている。
デラックス版の『ブライター・デイズ・アヘッド』には、『エターナル・サンシャイン』に収録されたオリジナル13曲に加えて、イントロ曲のエクステンデッド・バージョンと5曲の新曲が追加された。新旧の各ポイントは統合されて、チャート上では『エターナル・サンシャイン』というタイトルで引き続きランクインしている。
『ブライター・デイズ・アヘッド』は、デジタル・ダウンロードとストリーミング配信、フィジカルはCDとアナログ盤がリリースされていて、それらのポイントが反映したことで前週から968%増加の137,000にユニット数が急増した。
今週(2025年3月28日から4月3日)記録した137,000ユニットの内訳は、ストリーミングによるアルバム換算ユニット(SEA)が75,000(前週比541%増加)、CD、アナログ盤、ダウンロードによるアルバム・セールスは61,000(前週比5,338%増加)、トラックによるアルバム・ユニット(TEA)は1,000(前週比4,115%増加)で、ストリーミング・アルバム・チャートでは2位にリエントリーし、アルバム・セールス・チャートでは通算2週目の首位を獲得した。
デラックス版の『ブライター・デイズ・アヘッド』は、公式サイト限定の以下の異なるカバー・アートで展開された3種類デジタル・ダウンロードがリリースされている。
・オリジナル13曲と追加曲6曲を収録した全19曲の通常版
・通常版の全19曲と各曲のインストを収録したインストゥルメンタル・バージョン
・通常版の全19曲と各曲のアカペラを収録したアカペラ・バージョン
フィジカルは2種類のアナログ盤と6種類のCDがリリースされていて、一部には本人のサイン入りバージョンがある。これらのフィジカル版には、19曲に加えて昨年リリースした『スライトリー・デラックス・エディション』に収録されていた3つのボーナス・トラックも含まれている。
初登場から2週連続で首位を獲得したプレイボーイ・カルティの『ミュージック』は、今週2位にランクダウン。週間ユニットも前週から31%減少の91,000に下降したが、ストリーミング・ソング・チャートでは初登場から3週連続で首位をキープしている。
続いて今週3位には、米イリノイ州シカゴ出身のラッパー=リル・ダークの新作『ディープ・ソーツ』が初登場。本作は、2023年5月に発表した『オールモスト・ヒールド』から約2年ぶり、9枚目のスタジオ・アルバムで、通算7作目のTOP10入り(内2作が1位)を達成した。
『ディープ・ソーツ』の初動ユニットは64,000で、その内訳はストリーミングによるアルバム換算ユニット(SEA)が63,000、アルバム・セールスは1,000だった。収録曲のオンデマンド公式ストリーミング再生回数は8,592万回を記録して、ストリーミング・アルバム・チャートでは1位に初登場している。なお、現時点でCDやアナログ盤などのフィジカルはリリースされておらず、セールスはデジタル・ダウンロードのみの売上枚数となっている。
4位以下、10位までは全て1位を獲得したアルバムで、前週から大きな変動はなかった。
先週3位にランクインしていたケンドリック・ラマーの『GNX』(58,000ユニット/前週比10%減少)は今週4位に、ドレイク&パーティネクストドアの『$ome $exy $ongs 4 U』(58,000ユニット/前週比6%減少)は4位から5位、シザの『SOS』(56,000ユニット/前週比7%減少)は5位から6位、サブリナ・カーペンターの『ショート・アンド・スウィート』(51,000ユニット/前週比7%減少)も6位から7位にそれぞれワンランクダウンして、バッド・バニーの『DeBÍ TiRAR MáS FOToS』(45,000ユニット/前週比8%減少)は前週に続き8位をキープ。レディー・ガガの『メイヘム』(約45,000ユニット/前週比15%減少)は先週の7位から9位にランクダウンして、モーガン・ウォレンの『ワン・シング・アット・ア・タイム』(約45,000ユニット/前週比2%減少)は今週も10位をキープしている。
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートは4月11日以降掲載予定となります。
◎【Billboard 200】トップ10
1位『エターナル・サンシャイン』アリアナ・グランデ
2位『ミュージック』プレイボーイ・カルティ
3位『ディープ・ソーツ』リル・ダーク
4位『GNX』ケンドリック・ラマー
5位『$ome $exy $ongs 4 U』ドレイク&パーティネクストドア
6位『SOS』シザ
7位『ショート・アンド・スウィート』サブリナ・カーペンター
8位『DeBÍ TiRAR MáS FOToS』バッド・バニー
9位『メイヘム』レディー・ガガ
10位『ワン・シング・アット・ア・タイム』モーガン・ウォレン
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