【米ビルボード・ソング・チャート】ケンドリック・ラマー&シザ5週連続首位、チャペル・ローン/ドーチーTOP10入り

2025年3月25日 / 09:30

 今週の米ビルボード・ソング・チャートは、ケンドリック・ラマー&シザの「Luther」が5週目の首位を獲得。TOP10には、今週のアルバム・チャート“Billboard 200”で1位に初登場したプレイボーイ・カルティのニュー・アルバム『ミュージック』から2曲、チャペル・ローンの新曲「The Giver」が5位、ドーチーの「Anxiety」が10位に、計4曲がニュー・エントリーした。

 5週目の首位を獲得した「Luther」は、今週の集計期間(2025年3月14日から3月20日)にラジオ・エアプレイが5,620万回(前週比1%増加)、ストリーミング再生回数が2,790万回(前週比11%減少)、週間セールスは3,000(前週比12%増加)をそれぞれ記録。

 エアプレイ・チャート(総合)では2位をキープして、4週間首位を獲得したストリーミング・ソング・チャートでは3位にランクダウン。デジタル・ソング・セールス・チャートでは、先週の17位から今週10位に、再びTOP10入りした。

 R&B/ヒップホップ・ソングとラップ・ソングの両チャートでは、それぞれ通算13週目の首位を獲得している。

 続いて2位には、今週のアルバム・チャート“Billboard 200”で1位に初登場したプレイボーイ・カルティのニュー・アルバム『ミュージック』から「Evil J0rdan」がデビュー。本作からは、4位に「Rather Lie with ザ・ウィークエンド」も初登場して、2曲をTOP10にランクインさせている。

 今週2曲がランクインしたことで、プレイボーイ・カルティはソング・チャート“Hot 100”でのTOP10入りした曲数を7曲目に更新。また、複数曲を同時(同週)にTOP10入りさせた自身初の快挙も達成した。

 ザ・ウィークエンドは、これでTOP10入りした曲数を通算20曲目に更新し、史上27番目のタイ記録に到達した。

 2位にデビューした「Evil J0rdan」は、初週のストリーミング再生回数が3,080万回、4位の「Rather Lie with ザ・ウィークエンド」は2,660万回をそれぞれ記録。「Evil J0rdan」は、今週のストリーミング・ソング・チャートで1位に初登場して、プレイボーイ・カルティは同チャートで通算3曲目のNo.1タイトルを獲得した。

 先週2位にランクインしていたレディー・ガガ&ブルーノ・マーズの「ダイ・ウィズ・ア・スマイル」は、今週3位にランクダウンしたが、今週の集計期間中に6,390万回(前週比2%増加)のラジオ・エアプレイを記録して、エアプレイ・チャートでは7週目の首位を獲得している。

 続いて今週5位には、3月13日にリリースされたチャペル・ローンの新曲「The Giver」が初登場。初週のストリーミング再生回数は2,230万回、ラジオ・エアプレイが220万回、セールスは6,000をそれぞれ記録した。

 チャペル・ローンは、今週9位にランクインしている「ピンク・ポニー・クラブ」(最高7位)、2024年9月に最高4位を記録した「グッド・ラック、ベイブ!」に続く自身3曲目のTOP10入りを果たし、TOP10(及びTOP40)に初登場させた初のタイトルを「The
Giver」で達成させている。

 自身初のカントリー・ソングに挑戦した「The Giver」は、今週のカントリー・ソング・チャートで1位に初登場し、同チャートで初のチャートインにして初のNo.1タイトルを獲得した。ポップで地位を確立した女性ソロ・アーティストの曲がカントリー・ソング・チャートで1位に初登場したのは、ビヨンセの「テキサス・ホールデム」(2024年)、ビービー・レクサの「メント・トゥ・ビー with フロリダ・ジョージア・ライン」 (2018年)に続く史上3組目の快挙となる。

 ジャンル別では、カントリー・ポップ・エアプレイ・チャートで33位にデビュー。ポップ・エアプレイとカントリー・エアプレイの両チャートでも、ランクインする予兆をみせている。

 シャブージーの「ア・バー・ソング(ティプシー)」は、先週の4位から今週6位にランクダウン。先週9位にランクインしていたビリー・アイリッシュの「バーズ・オブ・ア・フェザー」は今週7位に上昇して、ロック&オルタナティブ・ソング・チャートとオルタナティブ・ソング・チャートでは、それぞれ33週目の首位を獲得した。

 8位はケンドリック・ラマーの「ノット・ライク・アス」(前週3位)、前述の「ピンク・ポニー・クラブ」が9位に続き、今週10位には米フロリダ州出身の女性ラッパー=ドーチーの新曲「Anxiety」がランクインして、自身初のTOP10入りを果たした。

 「Anxiety」は、今週の集計期間にストリーミング再生回数が2,140万回(前週比4%増加)、ラジオ・エアプレイが480万(前週比479%増加)、週間セールスは11,000(前週比101%増加)を記録。今週のデジタル・ソング・セールス・チャートでは前週の4位から1位に上昇して、同チャートでの初のNo.1タイトルを獲得した。

 「Anxiety」は、2019年に自身のYouTubeで動画をアップした後、その反響とファンからの強い要望により今年3月4日に正式にリリースされたという経緯がある。

 「Anxiety」には、2012年に通算8週間首位を獲得したゴティエの大ヒット曲「サムバディ・ザット・アイ・ユースト・トゥ・ノウ feat. キンブラ」がサンプリングされていて、「Anxiety」のヒットを受けて同曲も今週500万ストリーミング再生回数、480万回のラジオ・エアプレイを記録した。

 ドーチーは、現地時間3月29日に米カリフォルニア州イングルウッドのYouTube Theater at Hollywood Parkで開催される2025年の【ビルボード・ウィメン・イン・ミュージック・アワード】で<ウーマン・オブ・ザ・イヤー>を受賞することが決まっている。

Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは3月28日以降掲載予定となります。

◎【Hot 100】トップ10
1位「Luther」ケンドリック・ラマー feat. シザ
2位「Evil J0rdan」プレイボーイ・カルティ
3位「ダイ・ウィズ・ア・スマイル」レディー・ガガ&ブルーノ・マーズ
4位「Rather Lie」プレイボーイ・カルティ with ザ・ウィークエンド
5位「The Giver」チャペル・ローン
6位「ア・バー・ソング(ティプシー)」シャブージー
7位「バーズ・オブ・ア・フェザー」ビリー・アイリッシュ
8位「ノット・ライク・アス」ケンドリック・ラマー
9位「ピンク・ポニー・クラブ」チャペル・ローン
10位「Anxiety」ドーチー

Photo: Dave Free


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