エンターテインメント・ウェブマガジン
シャブージーの「ア・バー・ソング(ティプシー)」が返り咲き、通算16週目の首位を獲得した、今週の米ビルボード・ソング・チャート。
7月13日付で1位に到達した後、7月27日から10月26日付まで14週連続でトップを独占し、1週あけて今週(11月9日付)通算16週目の首位を獲得した「ア・バー・ソング(ティプシー)」。首位獲得週が16週を上回ったのは、2023年3月から8月にかけて同16週間を記録したモーガン・ウォレンの「ラスト・ナイト」以来で、ソング・チャート“Hot 100”の集計が始まった1958年以降、66年の歴史の中で首位獲得週が16週間を超えたのは「ア・バー・ソング(ティプシー)」が史上5曲目の快挙となる。
19週 リル・ナズ・X「オールド・タウン・ロード feat. ビリー・レイ・サイラス」(2019年)
16週 マライア・キャリー&ボーイズIIメン「ワン・スウィート・デイ」(1995~1996年)
16週 ルイス・フォンシ&ダディー・ヤンキー「デスパシート feat. ジャスティン・ビーバー」(2017年)
16週 モーガン・ウォレン「ラスト・ナイト」 (2023年)
16週 シャブージー「ア・バー・ソング(ティプシー)」 (2024年)
なお、上記の5曲全てがルミネイトによる集計が始まった1991年以降に首位を獲得したタイトルで、それ以前より長く首位を獲得しやすくなったことが分かる。
同時にカントリー・ソング・チャートでも今週20週目の首位を獲得して、今年の最長記録を更新した。同チャートの集計が始まった1958年以降、首位獲得週が20週を超えたのは「ア・バー・ソング(ティプシー)」が9曲目のタイトルとなる。
今週の集計期間(2024年10月25日~10月31日)には、エアプレイが7,260万回(1%増加)、ストリーミングが2,210万回(8%減少)、セールスは5,000(19%減少)を記録して、エアプレイ・チャートでは14週目の首位を獲得。デジタル・ソング・セールス・チャートでは先週の3位から7位、ストリーミング・ソング・チャートでは3位から8位にそれぞれランクダウンした。
今週2位には、レディー・ガガ&ブルーノ・マーズの「ダイ・ウィズ・ア・スマイル」が先週の4位から上昇し、8月31日付で初登場した3位を上回る最高位を更新した。
「ダイ・ウィズ・ア・スマイル」は、10月29日に「Live in Las Vegas」(ライブ・バージョン)とインストゥルメンタル・バージョン、10月31日にアコースティック・バージョンの計3種類がリリースされたことでポイントが上昇し、今週ランクアップに繋げた。なお、3種類いずれもiTunes Storeで69セントに値引きされている。
新バージョンのリリース効果を受けて、エアプレイが9%増加の4,530万回、ストリーミングが1%増加の2,260万回、セールスは329%増加の16,000に跳ね上がり、デジタル・ソング・セールス・チャートでは2週目の首位を獲得。エアプレイ・チャートでは先週の11位から9位に上昇し、ブルーノ・マーズは19曲目、レディー・ガガは2013年の「アプローズ」(最高7位)以来約11年ぶり、通算12曲目のTOP10入りを果たした。
TOP10には、2曲が新たにエントリー。今週のアルバム・チャート“Billboard 200”で1位に初登場したタイラー・ザ・クリエイターの新作『クロマコピア』から、7位に「St. Chroma feat. ダニエル・シーザー」、10位には先週43位にランクインしていた「Noid」がジャンプアップしてTOP10入りしている。
「St. Chroma feat. ダニエル・シーザー」は、アルバムと同日の10月28日にリリースされ、集計期間わずか4日間(今週の集計期間は10月25日~10月31日)で2,430万回のストリーミングを記録。ストリーミング・ソング・チャートでは、タイラー・ザ・クリエイターが初、ダニエル・シーザーは、ジャスティン・ビーバーの「ピーチズ feat. ダニエル・シーザー&ギヴィオン」(2021年4月)に続く2曲目の首位を獲得した。
一方、「Noid」も先週の集計期間(10月18日~10月24日)中盤の10月21日にリリースされたにもかかわらず、集計4日間で1,060万回のストリーミングを記録して先週43位にデビュー。今週は2,320万回を記録して、10位にジャンプアップした。
タイラー・ザ・クリエイターは、これまで33曲をソング・チャート“Hot 100”にランクインさせているが、これまでの最高位は2019年に最高13位を記録した「EARFQUAKE feat.プレイボーイ・カルティ」で、今週最高位更新と初のTOP10入りを2曲同時に達成したことになる。ゲストのダニエル・シーザーは、前述の「ピーチズ」(最高1位)に続く2曲目のTOP10入りを果たした。
先週3位にランクインしていたビリー・アイリッシュの「バーズ・オブ・ア・フェザー」は同位をキープして、ロック&オルタナティブ・ソング・チャートとオルタナティブ・ソング・チャートではそれぞれ13週目の首位を獲得した。
サブリナ・カーペンターの「エスプレッソ」は先週の5位から4位に上昇し、「テイスト」は9位をキープ。ポスト・マローンの「アイ・ハッド・サム・ヘルプ feat. モーガン・ウォレン」は6位から5位にTOP5復帰した。
テディ・スウィムズの「ルーズ・コントロール」は先週の7位から6位にワンランクアップして、今週でTOP10のランクイン総週を42週目に更新。41週間で並んでいた以下の2曲を上回り、史上3番目の記録を達成した。
57週 ザ・ウィークエンド「ブラインディング・ライツ」(2020~2021年)
44週 ザ・キッド・ラロイ「ステイ with ジャスティン・ビーバー」(2021~2022年)
42週 テディ・スウィムズ「ルーズ・コントロール」(2024年)
41週 モーガン・ウォレン「ラスト・ナイト」(2023~2024年)
41週 デュア・リパ「レヴィテイティング」(2021年)
先週1位に初登場したモーガン・ウォレンの新曲「ラヴ・サムバディ」は、今週8位にランクダウンしている。
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートは11月8日以降掲載予定となります。
◎【Hot 100】トップ10
1位「ア・バー・ソング(ティプシー)」シャブージー
2位「ダイ・ウィズ・ア・スマイル」レディー・ガガ&ブルーノ・マーズ
3位「バーズ・オブ・ア・フェザー」ビリー・アイリッシュ
4位「エスプレッソ」サブリナ・カーペンター
5位「アイ・ハッド・サム・ヘルプ」ポスト・マローン feat. モーガン・ウォレン
6位「ルーズ・コントロール」テディ・スウィムズ
7位「St. Chroma」タイラー・ザ・クリエイター feat. ダニエル・シーザー
8位「ラヴ・サムバディ」モーガン・ウォレン
9位「テイスト」サブリナ・カーペンター
10位「Noid」タイラー・ザ・クリエイター
J-POP2024年11月5日
2021年のデビュー以降、総ストリーミング再生数がすでに4億回を突破し、新世代アーティストとしてその存在感を高めているソロ・アーティストWurtSが、10月31日に東京・日本武道館でワンマンライブ【WurtS LIVE AT BUDOKA … 続きを読む
J-POP2024年11月5日
竹内アンナが、新曲「デコレーション」を11月27日に配信リリースする。 「デコレーション」は、10月からスタートした全国ツアーで披露している新曲だ。ジャケット写真は、竹内アンナ自らデザインにも関わっているとのことで、ドットの文字フォント … 続きを読む
J-POP2024年11月5日
The Biscatsが11月3日、神奈川・横浜ReNY betaにて全国ツアー【The Biscats TOUR 2024~2025『ロカビリーナイト』】初日を迎えた。 BLACK CATSやMAGICのメンバーとして日本ロカビリー界 … 続きを読む
J-POP2024年11月5日
XGの2ndミニアルバム『AWE』が11月8日にリリースされる。 1stミニアルバム『NEW DNA』から約1年ぶりとなる今作は、新しい存在が現れる時に感じる、恐怖や好奇心を表す「畏敬」がテーマとなっており、この作品を通して、多くの人々 … 続きを読む
J-POP2024年11月5日
ココラシカの最新曲「花瓶」が、11月12日に配信リリースされる。 「花瓶」は、ココラシカがドラマ『未成年~未熟な俺たちは不器用に進行中~』のエンディング主題歌として書き下ろした楽曲。今回の配信日発表に併せて、同時にジャケット写真も公開と … 続きを読む