エンターテインメント・ウェブマガジン
アーティスト/俳優のMORISAKI WIN(森崎ウィン)が「“MODULATION”をキーワードに新たなMORISAKI WINのライブを提示する」というコンセプトで東阪ツアー【MORISAKI WIN LIVE TOUR ~MODULATION~】を開催した。今回のレポートでは竹芝ニューピアホールで行われた東京編の2日目、昼公演の模様をお届けする。
定刻を過ぎると“MODULATION”を象徴したSEが鳴り響き、MORISAKI WINがオンステージ。拍手で迎えられそのまま四つ打ちのアレンジがされた「Me, Myself and I」をプレイしライブが幕を開ける。のっけから「早くライブしたくてウズウズしてたよ」と言わんばかりに歌うWIN。さらにイントロで飛行機の機内アナウンス風に拡声器で“Crew”(観客)に「Are you ready?」と呼びかけ「Fly with me」を立て続けに披露。「初めての人もいつものCrewも、この会場を俺が一つにするからついてきてくれ!」とさながら機長のような心強いMCを間奏で語りお決まりのダンスで文字通り会場を一つにしてみせ、「Don’t Boo!ドンブラザーズ」へ続く、冒頭3曲は、DJプレイの様にミックスされており、ビート感の強いパフォーマンスで勢いに乗ると、バンド(Crumple Band)がステージに登場。「d.s.t.m.」「WonderLand」とバンドのダイナミックなサウンドと共にWINの妖艶なファルセットを交えた力強い歌声が響き、会場全体をしっとりとしたムードに染め上げていく。
この週末は台風10号の影響で、とりわけ地方のCrewにとっては会場に辿り着けるかさえ危ぶまれていた中でのライブであったことを踏まえ、WINは感謝を述べ、「来たからには俺にまかせてください」とここでも頼もしい。「昼だからイエー! なんて言いづらいよね」と練習としてコール&レスポンスを何度か行うと、最後に真似しにくいであろうフレーズをコールしてみせ、それでもついてくるCrewに「いいねえ」と嬉しそうに笑う一幕も。そして改めて【MORISAKI WIN LIVE TOUR ~MODULATION~】のコンセプトを伝える。「一箇所に3公演やるんですけど、その中に変化だったり成長だったりいろんな新たな挑戦を盛り込んだライブにしていきたい」。その言葉通り、次に披露された「UNBROKEN WORLD」はハードなロックサウンドに変化している。鳴り響くバンドの轟音が最高にクールだ。拍手が鳴り止まない中で始まった「Dear」も四つ打ちのビートでゆったりと踊れる仕様にバージョンアップ。「これが“MODULATION”でございます!」と満足そうに語り「Move out」へ。まさに<雨に負けないTC Tent>を差し替えて歌った<雨に負けないMORISAKI WIN>というフレーズの似合う、自然と身体を揺らすファンキーなグルーヴを放っていた。
「Move out」を終えると一度WINはステージから姿を消し、バンドのみの演奏がスタート。激しくもクールなアンサンブルに歓声が上がると早着替えを終えたWINが再び現れ、バンドはステージを後に。そしてWINはステージに1人、「No Limited」「Midnight」「anymore」「Perfect Weekend」「Live in the Moment」「START IT OVER」と“MODULATION”の為にアレンジ、ミックスされたメドレー形式で届けていく。このセクションは特に、ライブの後半、しかも落ち着いたトーンの楽曲が続くのもあり、WINにとっては体力やテンションを含めアーティストとしての実力が試される時間でもあっただろう。そのような状況でWINの歌声は緊張感を保ちながら、むしろ力強さを増していき、音源以上に楽曲の持つ魅力を見事に引き出してみせる。きっとここにもメジャーデビュー5年目を迎えたWINの成長が焼き付けられている。つまり“MODULATION”の一部だったのだ。いつもキラキラと爽やかな笑顔を届けてくれるWINの裏側にあるであろう、たゆまぬ努力、積み上げてきたものの大きさを感じながら、Crew一人ひとりが息を飲むようにその姿を目に焼き付けていたのが強く印象に残っている。
そこから「着替えました~」と気の抜けた声でおどけた笑顔を見せるのもWINだ。「今この瞬間、俺の持っているものすべてをこのライブに詰め込んで皆さんに伝えたい。ごめんなさい、ちょっとうっとうしい?(笑)」とライブにかける想いを熱く語ると、今回のツアーで一新されたCrumple Bandをあだ名と共に紹介しステージに呼び込む。メンバーは伊藤哲平(Dr.)、堀仁一郎(Key.)、栗原陸人(Gt.)、マツモトタクロウ(Ba.)の4人だ。メジャーデビュー以来ライブでバンドの指揮をとってきたゲンティーこと宮野弦士を音楽監督に迎えることで軸を維しているとは言え、これも大きな変化=“MODULATION”の一つだろう。バンドと共にリラックスしたムードで「What U Wanna Do?」を演奏。ラスト「U」の中でCrewの声を浴びるWINの満足そうな表情がこのライブの成功を物語っていた。
アンコールでは開放的な「BeFree」からの恒例のグッズ紹介を兼ねた自慢のトークで会場の笑いを誘い、最後は、堀仁一郎のピアノと共に「Love in the Stars -星が巡り逢う夜に-」で変化、成長、挑戦に溢れたライブを締めくくった。22日、23日の大阪公演にも期待が高まる。
Text by 高久大輝
Photo by 成田小夜子
◎公演情報
【MORISAKI WIN LIVE TOUR ~MODULATION~】
2024年8月31日(土)
OPEN 17:00 / START 18:00
2024年9月1日(日)
OPEN 12:00 /START 13:00、OPEN 16:00 / START 17:00
東京・竹芝ニューピアホール
2024年9月22日(日)
OPEN 17:00 / START 18:00
2024年9月23日(月・祝)
OPEN 12:00 /START 13:00、OPEN 16:00 / START 17:00
大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール
チケット:指定席7,900円
洋楽2024年11月22日
故マック・ミラーの遺族が、2020年にリリースされた最初の遺作アルバム『サークルズ』の5周年を記念して、2枚目の遺作アルバムをリリースする予定だ。『サークルズ』は、2018年に急逝したミラーが生前に制作していたアルバムだった。 米ピッツ … 続きを読む
J-POP2024年11月22日
Eveが、TVアニメ『アオのハコ』エンディングテーマとして書き下ろした「ティーンエイジブルー」のミュージックビデオを公開した。 現在配信中の本楽曲は、11月27日発売のニューアルバム『Under Blue』にも収録される。 ◎映像情報 … 続きを読む
J-POP2024年11月22日
TM NETWORKのドキュメンタリー映画『TM NETWORK Carry on the Memories -3つの個性と一つの想い-』が、2025年春に劇場公開される。 1984年4月21日に、シングル『金曜日のライオン』でデビュー … 続きを読む
J-POP2024年11月22日
モーニング娘。’24の一発撮りパフォーマンス映像『モーニング娘。’24 – 恋愛レボリューション21 / THE FIRST TAKE』が、2024年11月22日22時にYouTubeプレミア公開される。 一発撮りのパフォー … 続きを読む
J-POP2024年11月22日
tuki.が、2025年1月8日に1stアルバム『15』を発売する。 同作は、tuki.が15歳を迎えるまでに作ったという楽曲が収録されたアルバム。「晩餐歌」をはじめ、「一輪花」「サクラキミワタシ」「ひゅるりらぱっぱ」といった既発曲のほ … 続きを読む