<ライブレポート>星野源、8年ぶりのロッキン出演【ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2024】

2024年8月16日 / 17:00

 星野源が、8月11日(日・祝)に開催された【ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2024 supported by au】(以下、RIJF)に出演した。

 ヒットチャートを賑わすアーティストが揃ったこの日、メインステージのトリを務めたのは「恋」で2017年の総合ソング・チャート“JAPAN Hot 100”を制した星野源だ。星野源がRIJFに出演するのは2016年以来8年ぶり。会場を蘇我に移してからは初の出演となった。

 長岡亮介(Gt.)、三浦淳悟(Ba.)、伊吹文裕 (Dr.)、櫻田泰啓 (Key.)、武嶋聡 (Sax/Fl.)がステージを盛り立てるなか、颯爽と星野源が登場。そのままオープニング・ナンバー「地獄でなぜ悪い」に突入する。心弾むリズムにステージはあっという間に晴れやかなムードに。星野が「ロッキーン!」と客席に投げかけると、オーディエンスは大歓声で応えた。

 「最後までよろしくお願いします!」と挨拶した直後「SUN」のイントロが始まると、客席からは自然とクラップが巻き起こる。サビ終わりのコーラスでは「みんな一緒に歌おう!」とシンガロングを煽り、LOTUS STAGEは大勢の人々の歌声に包まれた。続く「ドラえもん」では、スネアのリズムに合わせて青いライトが瞬き、楽曲のドキドキワクワク感をさらに増幅させた。

 「ここからは踊って……いや(自分の)いたい状態でいてください。暑いし。踊ってもいいし、手拍子でもいい」 と、オーディエンスに自由を託して披露したのは「Pop Virus」と「喜劇」。夜風の涼しさがよく似合うグルーヴィーな2曲に、観客はそれぞれ思い思いに体を揺らした。そして昨年Netflixにて配信されたトークバラエティ『LIGHTHOUSE』から生まれた「仲間はずれ」では打って変わり、聴く人の体を突き上げるような骨太なアンサンブルを響かせた。

 「実はあと2曲で終わりなんですよ。早くない?」と星野が語りかけると、残念がる声がステージに響き渡る。かと思えば「なぜかというと、今日はアンコールが2曲あるんです!」と、したり顔の星野。「もし踊れる方がいたらぜひ踊っていただいて、歌える方がいたら歌っていただいて、ノれる方がいたらノっていただいて。一番は心が躍ってくれたら嬉しい。ここにいる全員が集まることって二度とないじゃないですか。だからみなさんぜひ楽しんでください!」

 アンコール前ラストに披露されたのは、恋ダンスが一世を風靡した「恋」と、軽快なピアノに心も体も踊らずにはいられない「Crazy Crazy」。踊る人、歌う人、座ってノる人、ただ見てる人、会場にいるすべての人に音楽が降り注ぐ。見ず知らずの、趣味嗜好も違うかもしれない人たちとも音楽を共有できる、フェスティバルのすばらしさを象徴するような光景だった。この光景を生み出すことができるのは、星野源の楽曲が人の喜びも傷も内包しているからなのかもしれない。

 アンコールの拍手に誘われ再登場すると「楽しいですね」と感慨深そうに客席を見渡す星野。「一緒に踊ろう」と誘い「Week End」が始まると、客席はたちまちダンスフロアへと変貌を遂げる。LOTUS STAGEいっぱいのオーディエンス一人一人に届けるように、花道の端から端を走り回りシンガロングを煽っていく。そして真のラストソングには「Hello Song」を力いっぱいに歌い、この日のライブは終了。「笑顔で会いましょう」と、蘇我のオーディエンスと再会を約束した。

Photo:ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2024

◎公演情報
【ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2024 supported by au】
2024年8月3日(土)、4日(日)、10日(土)、11日(日・祝)、12日(月・振休)
千葉・千葉市蘇我スポーツ公園

<セットリスト(星野源)>
1. 地獄でなぜ悪い
2. SUN
3. ドラえもん
4. Pop Virus
5. 喜劇
6. 仲間はずれ
7. 恋
8. Crazy Crazy
En1. Week End
En2. Hello Song


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