<レポート>ENHYPEN 新章の幕開け『ROMANCE : UNTOLD』が完成、メンバーそれぞれの“推し曲”も明らかに

2024年7月12日 / 13:30

 2ndスタジオアルバム『ROMANCE : UNTOLD』で待望のカムバックを果たすENHYPENが、リリース前日の7月11日にメディアショーケースを実施した。

 今作はENHYPENにとって2年9か月ぶりとなるフルアルバムで、正反対の世界に属する“君”と愛を分かち合う少年の物語を描いた一枚だ。これまでダークでファンタジーな世界観を得意としてきた彼らが、方向性をガラリと変え、「ROMANCE」シリーズで新しいチャプターをスタートさせる。SUNGHOON(ソンフン)は今回のアルバムについて「自分をより良い人にしてくれる『君』に忠誠を尽くす少年の物語です。ファンの皆さんからの認定、愛、応援で力を出し、さらに成長していくENHYPENとENGENE(ファンネーム)の関係を例えています」と説明した。またこの日、先行注文数がすでに220万枚を突破したことが発表され、「メンバーみんなびっくりしました!」(NI-KI(ニキ))、「嬉しいニュースを聞いたので、これから頑張って活動できます」(HEESEUNG(ヒスン))と、喜びをあらわにした。

 アーティスト兼シンガーソングライターのJVKEがプロデュースしたタイトル曲「XO (Only If You Say Yes)」は、特別な君が許すなら何でもしてあげたいという少年の心を、リズミカルでキャッチーなメロディーで表現した甘いセレナーデ。楽曲についてSUNOO(ソヌ)は、「君が許すなら何でもしてあげたい少年の心を、ロマンスファンタジーで表現したポップジャンルの曲です。最初に聴いた時、メロディーがすごく良く中毒性のあるパートがあったので、これは喜ばれそうと思いました!」と太鼓判を押した。

 この日、報道陣の前で本曲が初披露されたのだが、クールさ、可愛さ、セクシーさが全て盛り込まれたパフォーマンスも必見だ。とくにサビ部分の「XO」を表現した中毒性のある振付がポイントで、この振付についてJAKE(ジェイク)は「『XO』を表現する手の仕草は少し混乱するかもしれないですが、皆さんにもぜひ挑戦していただきたいと思います」、JAY(ジェイ)は「タイトルと歌詞にある『XO』という言葉を、一目でキャッチできるようにしたダンスです。リズムに合わせてころころ変わるジェスチャーに注目してください」とアピールした。

 続けて披露された「Hundred Broken Hearts」は、JUNGWON(ジョンウォン)がトップライナーとして作曲に参加。「僕が普段好きでたくさん聴くジャンルの曲だったので楽しみながら作業しました」と笑顔でコメントした。「オールドスクール・スタイルのR&Bトラックと、僕たちならではの感性をメロディーに加えたのが特徴です。リズミカルながらもセクシーさが感じられる振付になっています」とSUNOOが話していたように、どこか懐かしさを感じるメロディーにENHYPENらしい若い感性が融合した唯一無二の楽曲となっている。

 また、「Highway 1009」はENHYPEN初のファンソングで、メンバー全員が作詞に挑戦。プロデュースにも参加したHEESEUNGは「ENGENEの結成日である10月9日をタイトルに使いたくて『1009』を入れました。7人が一緒に参加した初自作曲なので、僕たちにとっても非常に意味のある曲です」と楽曲に込めた思いを述べ、SUNGHOONは「ENGENEのことだけを考えて歌詞を書きました。普段は照れくさくて書けなかった歌詞も、速いスピードで完成しました」と、ENGENEへの愛情がたっぷり込められていることを明かした。

 「ロマンス」をキーワードにメンバーが積極的にプロデュースに参加し、多種多様な楽曲が収録された今作。その中でもとくにお気に入りの“推し曲”を、メンバーが一人ずつ発表した。SUNGHOONは「全曲が好きなんですが」と前置きしつつ、「一曲目である『Moonstruck』が好きです。メロディーもすごく中毒性があって、何よりセクシーなムードがすごく良いと思いました」と回答。5曲目の「Brought The Heat Back」を選んだのは、NI-KIとJAKE。「このアルバムの中でこの曲ほどいいものはない、素晴らしいと思いました。こういうジャンルを日頃よく聴くこともあって、自分の好みに合っています」(NI-KI)、「『Bite Me』を作ってくださったプロデューサーが今回もう1曲作ってくださって、また名作ができたような気がします。すごくノリノリな曲でありながら、一風違ったような雰囲気もあって、非常に魅力的です」(JAKE)と絶賛した。

 HEESEUNGが「僕は初めて制作した曲『Highway 1009』以外で選ぶとしたら、『Paranormal』です。メンバーと練習した時のエネルギーがあまりにも良くて、ファンの皆さんと一緒に歌ったらもっと楽しくなると思いました」と答えると、JUNGWONも「僕もHEESEUNGさんと同じ理由で、6曲目の『Paranormal』が好きです。それこそ胸が踊るというか、ノリノリなドラムやベースが好きです」と明かした。

 SUNOOとJAYは、この日初披露した「Hundred Broken Hearts」を。「JUNGWONがこの曲の制作に参加したこともあって、推し曲になりました」(SUNOO)、「すごく美しい夜景が目の前に浮かぶような雰囲気のある曲で、いつでも聴きたくなるような中毒性のある曲です」(JAY)とそれぞれコメントした。

 また、報道陣から「Stray KidsやNCTなど激しいカムバック対戦の中でENHYPENだけの差別化ポイントは何か?」との質問が飛ぶと、JAYは「まず、錚々たる先輩の皆さんと一緒にカムバック活動できることを非常に嬉しく思います。素晴らしい舞台を見たり、こちらも見せたりできる機会だと思いますので、今回のカムバックで楽しみにしているところでもあります」と回答。ENHYPENだけの強みについては、「僕たちはこれまでダークなムードの曲をたくさん出してきましたし、アルバムの世界観に合うようなファンタジーなストーリーが多かったです。でも今回はロマンスというジャンルの中で、僕たちだけのカラーを持って、ファンタジーのジャンルにうまくそれを溶け込ませ、新しい姿を見せられると思います」と堂々と頼もしく答えた。

 最後に「久しぶりのフルアルバムでどんな部分を誇りたいか?」と聞かれると「メンバーの推し曲がそれぞれ違うのは今回が初めてだと思います。タイトル曲だけではなく、収録曲すべてが本当に優れているのが誇りです」(JUNGWON)、「個人的に今回のアルバムが今までの中で一番いいと思います。ファンの皆さんも好きになってくれると思いますし、自信溢れるアルバムです」(JAKE)、「本当に充実したアルバムです。リリース前からいろんなコンテンツを発表していますが、公開するたびに反響も大きく、僕たちの満足度も本当に高いです」(SUNOO)と、今作への大きな愛情と自信を見せた。

 8月10日には【ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2024】にK-POPアーティストで初出演を果たすENHYPEN。「ロマンス」をテーマに新しいチャプターの扉を開いた彼らが、これからどんな姿を見せてくれるのか楽しみだ。

Text by 紺野真利子
(P)&(C) BELIFT LAB Inc.

◎リリース情報
『ROMANCE : UNTOLD』
2024/7/12 RELEASE(韓国)
2024/7/16 RELEASE(日本)


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