スリーター・キニー、エモーショナルな新曲「Say It Like You Mean It」のMV公開

　スリーター・キニーが、ニュー・アルバム『リトル・ロープ』から最新シングル「Say It Like You Mean It」をリリースした。忘れがたい、飾り気のないギター・リフが特徴的で、引き裂かれそうな関係を生々しく表現している。

　MVはメンバーのキャリー・ブラウンスタインが監督を務め、【プライムタイム・エミー賞】を2度受賞している俳優、J・スミス＝キャメロンが主演している。「このMVは、何が適切なことなのか分からなくなってしまった女性の物語です。この女性は、最も身近な人や人々からかけ離れた感情の状態で存在することから生じる疎外感に病み、衰弱した喪失感と闘い、敢えて立ち去ることを望んでいます」とブラウンスタインはコメントしている。

　米インディー・レーベル、Loma Vista Recordingsに移籍し、来年1月19日にリリースする11枚目のスタジオ・アルバム『リトル・ロープ』は【グラミー賞】受賞プロデューサー、ジョン・コングルトンとともに米オレゴン州ポートランドのフローラ・レコーディングとプレイバックにてレコーディングされた。

　2022年の秋、母親と継父がイタリアで休暇中に交通事故に遭い、2人とも亡くなるという痛ましい経験をしたメンバーのブラウンスタインは、その後数か月間、ギターを弾くという身近に感じられる行為に慰めを求めたという。「ギターをこんなに弾いたのは10代か20代前半以来だと思う。文字通り、何時間も指を動かし続けることで、自分がまだ基本的な運動能力、動き、存在する能力があることを思い出すのです」とブラウンスタインは語っている。

　今作は、ジョン・コングルトンと初タッグを組んだ作品となる。メンバーのコリン・タッカーは、「実は長い間ジョンと仕事をしたいと思っていたんだけど、このアルバムのタイミングで幸運にも実現したの」と話している。

◎リリース情報
アルバム『リトル・ロープ』
2024/1/19 RELEASE