宮崎駿が歌舞伎舞台化を快諾 尾上菊之助、ナウシカ役に「武者震い」

2019年9月30日 / 15:37

ナウシカ役を演じる尾上菊之助

 新作歌舞伎「風の谷のナウシカ」制作発表記者会見が30日、東京都内で行われ、出演者の尾上菊之助と中村七之助、スタジオジブリの鈴木敏夫氏ほかが登壇した。

 本作は、1984年にアニメ映画化された、宮崎駿氏の名作漫画を基に、映画版では描かれなかった全7巻の壮大な物語の全てを昼の部・夜の部通しで上演するもの。宮崎作品、スタジオジブリ関連作品の歌舞伎舞台化は史上初の試みとなる。

 本公演を発起し、ナウシカ役を演じる菊之助は「武者震いをしております」と率直な思いを口にすると、「今も準備や打ち合わせが盛りだくさんでございますが、ジブリの作品に寄り添い、歌舞伎ファンの方にも納得していただける、そしてジブリファンの方にも絶対に納得していただける作品にしようと、鋭意制作しています」と言葉に力を込めた。

 本作はあくまでも古典歌舞伎の手法にこだわった演出を目指して制作されており、菊之助は「脚本は原作を忠実に描いているので、そこでどう歌舞伎味を出していくのか。その合流地点を探すのが醍醐味(だいごみ)です」とその難しさにも言及した。

 また、鈴木氏は、今回の歌舞伎舞台化が決定した経緯を「当初、僕は宮崎がこれに対してどういう反応をするか、と(不安だった)。というのは、宮崎の中で、これが一番大事な作品だったんです。精魂込めて、自分の持っているものを全てぶつけた作品で、僕はそばにいて、彼の中心にあるのは全てこのナウシカだということが分かっていたんです。これまでにも(各方面から)いろいろ頼まれましたが、全部断ってきて、ハリウッドの実写化も断った。なぜか彼は(歌舞伎舞台化は)やろうと言ってきた」と明かし、「期待しています」と笑顔でコメントを寄せた。

 舞台は12月6日~25日に都内・新橋演舞場で上演。

中村七之助(左)と尾上菊之助


芸能ニュースNEWS

横浜流星、染谷将太、橋本愛、中村蒼、風間俊介、高橋克実「べらぼう」キャストが最終回にトークショー「蔦重もきっと喜んでいる」

ドラマ2025年12月15日

 12月14日、東京都内でNHKの大河ドラマ『「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」最終回!ありがた山スペシャル~パブリックビューイング&トークショー~』が行われ、出演者の横浜流星、染谷将太、橋本愛、中村蒼、風間俊介、高橋克実が、1年間番組を応援し … 続きを読む

「ぼくたちん家」最終話は「涙がぽろぽろ流れる最高傑作」  「ぼくたちはみんな『あたり』の人生」「区役所の人も誠実で泣けた」

ドラマ2025年12月15日

 及川光博が主演するドラマ「ぼくたちん家」(日本テレビ系)の最終話が、14日に放送された。(※以下、ネタバレを含みます)  ギター作りの職人になりたいというほたる(白鳥玉季)に付き添って、長野県のギター工房を見学する玄一(及川)と索(手越祐 … 続きを読む

「ザ・ロイヤルファミリー」「継承の美学を学んだ3カ月だった」「有馬記念の直線で号泣。椎名社長(沢村一樹)が『ホープ!』と叫んでいるのも胸アツだった」

ドラマ2025年12月15日

 日曜劇場「ザ・ロイヤルファミリー」(TBS系)の第10話(最終話)が、14日に放送された。  妻夫木聡主演の本作は、早見和真の同名小説をドラマ化。競馬の世界を舞台に、ひたすら夢を追い続けた熱き大人たちが、家族や仲間たちとの絆で奇跡を起こし … 続きを読む

「ひと夏の共犯者」“巧巳”橋本将生の逃避行の愛が「あまりに切ない」 「澪と眞希、どちらの気持ちになっても号泣」

ドラマ2025年12月14日

 timeleszの橋本将生が主演するドラマ「ひと夏の共犯者」(テレ東系)の第11話が、12日に放送された。(※以下、ネタバレを含みます)  本作は、大学生の主人公・岩井巧巳(橋本)が、推しのアイドル・片桐澪(恒松祐里)との夢のような同居生 … 続きを読む

「良いこと悪いこと」連続殺人事件の犯人が判明 「最後の口パクはどういう意味?」新たな犠牲者に「悲し過ぎる」

ドラマ2025年12月14日

 間宮祥太朗と新木優子がW主演するドラマ「良いこと悪いこと」(日本テレビ系)の第9話が、13日に放送された。(※以下、ネタバレを含みます)  ドの子・瀬戸紫苑(大後寿々花)の実家へと向かった高木(間宮)と園子(新木)とゆき(剛力彩芽)は、ポ … 続きを読む

Willfriends

page top