オトナの魅力溢れるBoAが贈った極上の夜 ~約5年半ぶりの【BoA THE LIVE】ライブレポートが到着

2017年6月13日 / 23:00

 2017年5月に約5年半ぶりとなるBoAによる“いい歌と演奏を届けるライヴ”をテーマにした【BoA THE LIVE】が開催され、その追加公演が6月12日にビルボードライブ東京で行われた。

 開演時間19時ちょうど、会場が暗転し観客から「BoA~!」という大きな歓声があがると、全身黒にラインストーンがキラりと輝く衣装を身にまとったBoAとバンドメンバー3人が登場。この日を待ちわびていたファンからの歓喜の声が鳴りやまぬまま【BoA THE LIVE】の幕は開けた。ピアノの音色がBoAの歌声に寄り添うように始まった「LOVE LETTER」は“愛しい人、大切な人に想いを伝える”という曲の意味通り、BoAが心を込めて歌う姿に観客はあっという間にBoAの世界へ引き込まれていく。

 続く「キミのとなりで」を歌い終わると「こんばんは、BoAです。」と挨拶し、今回の追加公演で再びファンの前で歌うことが出来る喜びを満面の笑みと共に言葉で表現するも、5月の公演から約1か月経っていたこともあり「MCが下手になった(笑)」と会場の笑いも誘い、お茶目な一面も見せた。そんなBoAが「まだリリースされていない曲。リズム感もあってこのライブにもすごく合うと思うし、みんな好きになってくれると思う。」と紹介したのは、最新曲「Jazzclub」。アップテンポで陽気なサウンドと観客の手拍子で会場は一体に。

 この日の1stステージでカバー曲として披露したのは、映画『トワイライト』シリーズからの楽曲「A Thousand Years」。「すごく好きな曲だから、ぜひ聞いてみてください。」と伝えるとその流暢な英語で完璧にカバーし歌い上げた。7曲目には2016年にTVドラマの主題歌として話題となった「Make Me Complete」を披露。「今回はもうちょっとオシャレに、アーバンチックな感じで、お酒を飲んで良い気分になれるようなアレンジにしました。」と紹介し、指や手足で軽快にリズムを刻みながら会場を盛り上げる。

 そしてBoAの代名詞ともいえる「VALENTI」。最初の一節が会場に響き渡ると大歓声が起こる。ここまでハイチェアに座りながら歌っていたBoAも椅子から降り、身体を揺らしながらピアノ、ギター、パーカッションの絶妙なバラード風アレンジに合わせ熱唱。今回のライブは、これまでの“歌って踊るBoA”というイメージとは一変、円熟味を増した大人の魅力と観客を引き込むその歌唱力で、BoAの新たな一面を再発見することができたのではないだろうか。

 「もう次で最後。早いですね。ここ(ビルボードライブ)は歌ってもいいところなんですよ。最後はメドレーなので、知っている曲があれば一緒に歌ってください。」と伝えると「コノヨノシルシ」「DO THE MOTION」「make a secret」の3曲を続けて披露。会場からは大きな手拍子が起こり、集まったファンそれぞれが想い想いに歌詞を口ずさむ。鳴りやまないアンコールの声援に、BoAが再び登場。「最後にもう1曲。今回のライブの最後にぴったりな曲だなと思って選びました。」と言って披露したのは、「JEWEL SONG」。曲中にステージバックのカーテンが開くと、そこには広がる都会の夜景が。曲の内容にピッタリな輝く夜景とBoAの色褪せない歌声で今回のライブの幕は閉じた。

 2001年に衝撃の日本デビューを果たしてから16年。活躍の場を世界に広げてきたBoAが開催した今回の【BoA THE LIVE】は、300人キャパの親密なクラブ空間でオトナの魅力溢れるBoAを体感することのできた極上のライブとなった。7月12日にはフジテレビ系ドラマ「屋根裏の恋人」主題歌、「Right Here, Right Everywhere」の配信リリースも決定。今後の活動からも目が離せないと思わせてくれる夜だった。

◎公演情報
追加公演【BoA THE LIVE in Billboard Live】
2017年6月12日(月) – 13日(火) ビルボードライブ東京 ※終了


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