上戸彩、題材が“不倫”なだけに迷いも  「そういうモードになれない時期もあった」

2017年5月12日 / 11:09

“禁断の愛”を演じた斎藤工(左)と上戸彩

 映画『昼顔』の完成披露舞台あいさつが11日、東京都内で行われ、出演者の上戸彩、斎藤工、伊藤歩、平山浩行、西谷弘監督が登壇した。

 2014年夏に放送された連続ドラマ「昼顔~平日午後3時の恋人たち~」の劇場版。ドラマ版では、優しい夫がいるにもかかわらず、妻のいる北野(斎藤)と恋に落ちてしまった紗和(上戸)の姿が描かれた。

 今回は、ドラマ版のクライマックスで北野との別れを選んだ紗和が、3年後に北野と偶然再会するところから物語が展開。再び“禁断の愛”に溺れていく紗和を演じた上戸は、満席の会場を見渡し「こうして皆さんに笑顔で迎えられることがふさわしい作品なのかどうか…」と不安を吐露しつつ、「皆さんの心にこのストーリーが響くことを信じています」とあいさつした。

 不倫を描いたドラマ版は、当時、社会現象になるほど話題となったが、上戸は「こうして3年たっても“熱”が冷めなかったご時世がすごく複雑ではあります」と神妙にコメント。「映画化を予想していたか?」と聞かれた際には「連ドラで出し切ったし、続編の話も何回か頂いてうれしかったけど、やっぱり自分がそういうモードになれない時期もあって」と悩んだ過去を打ち明けつつ、「2年たってもこうして声を掛けてくださるスタッフの皆さんがいて(映画化が実現し)本当に感謝しています」としみじみと語った。

 一方、相手役の北野を演じた斎藤は、ドラマ版を振り返り「可能性を秘めた終わり方ではあると思っていました」とコメント。「『浮雲』もそうですが、昔の映画は結構不貞を描いていたりして、歴史をさかのぼればシェークスピアもそう。こういう愛憎的なことはずっと解明されない、僕らが直面すべきものの一つなんだと思う」と持論を展開し、「世の中の“盛り上がり”とは別に、実は映画的(な題材)でもあるのだと思います」と語った。

 そんな紗和と北野の“禁じられた愛”に苦しむのが、北野の妻・乃里子だ。ドラマ版で、夫を取り返そうとする乃里子を演じた伊藤は、映画化の知らせを受けた時は「まだこの先があるんだという恐怖もありました。自分の醜い部分を3年前に出し切ったのに、あのつらかった経験をもう一度するのかとザワザワしましたね」と苦笑い。脚本を読んだ感想については「それぞれの解釈があると思いますが、掛け違えたボタンが、どういう掛け違え方であっても、この人たちにはこの終わり方しか無いのかな…と説得力を感じました」と意味深に語っていた。

 最後のあいさつでも、上戸は「見えるものだけを見たら汚い恋愛、禁じられた恋愛かもしれません。いや、禁じられた恋愛なのです」と語気を強めつつ「いろんな愛の形、愛の深さがあると思う。やっぱり第三者は、人の恋愛には軽々しく発言できないな…ということも、紗和を演じていて私も気付かされました」と複雑な思いを語っていた。

複雑な思いを語った上戸彩

複雑な思いを語った上戸彩


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