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大島優子(左)と阿部寛
東野圭吾のヒット小説が原作の映画『疾風ロンド』が11月26日に公開する。この映画は、スキー場を舞台に、医科学研究所員・栗林が雪山に隠された危険な秘密兵器を、運動神経皆無の体を駆使して七転八倒しながら捜索を繰り広げる、スピードとユーモアが交錯した“笑劇サスペンス”。
この映画の主演を務め、研究所所長からの命令で危険な秘密兵器を見付け出さなければならない研究員・栗林を演じたのは阿部寛。そんな栗林の捜索をサポートするスキー場のパトロール隊員・根津役を大倉が、同じく捜索に協力するスノーボードクロス選手・千晶役を大島が演じている。
この作品が3人では初共演だが、このほどインタビューに応じ、役柄を演じた感想やお互いの印象、撮影時のエピソードなどについて語った。
阿部 僕はスキーはもともとできなくて大学生ぶりくらいなので、そこはもうそのまんまという感じでいけました。気持ち的には楽でしたね。
大倉 笑いをこらえるのが大変でした。僕は原作を読んで、勝手に原作のイメージのまま現場に入ったので、(阿部のコミカルな演技を見て)あ、こういうことなんだって思いましたね。
大島 面白いですよね。試写で見た時、笑っちゃいました。劇場でお客さんがどういう反応をするのか楽しみです。
──具体的にはどんなシーンが笑えました?大倉 阿部さんがスキー場で雪の穴に落ちるシーンです。最初は穴に落ちて、どうするんだろう…、なかなかカットが掛からずこのまま演技を続けるのかなってそわそわしたんですけど、2回目に落ちた時は、普通に笑っちゃいましたね。
大島 私も、阿部さんって身長が高いから、(雪穴の中から)どうやって抜くんだろうって思いました(笑)。
大倉 すごい気持ちよかったです。僕はバイクに乗ったりするので、そういう感覚でできました。難しくはなかったですね。
大島 普段通りにできたと思います。ただ、スノーボード選手ということで、重心を落とすとか、ひざの動きとか、そういう見え方のコツはプロの方に教えていただきました。
阿部 ムロさんは初めて共演したんですけど、がっつり絡むシーンはムロさんがアドリブで全部やってくれて、さすがだなあと思いましたね。長いシーンだったけど楽しかったです。
大島 ムロさんは本当に面白くて。ストーカーされるシーンで、ムロさんが転ぶところがあるんですけど、NGになったシーンが最後にはそのまま使われてるところも面白いなと思いました。
大倉 ムロさんは撮影半ばにちょこっと来て飲んで、おいしいところを全部持ってくから、ずるいなあと思いましたね(笑)。(キーマンとしての役どころの演技が)すごいなあと思います。
──撮影以外の時間で、印象に残っているエピソードは?阿部 僕が現場に入った時は、2人はもうスキー場に1週間以上いて、大島さんがよく公共の温泉に行ってらっしゃるっていうから、行ってみようかなと思ってのぞいたら、地元の人たちがお風呂に入っていて(視線の)圧力を感じて(笑)。さすがに、この前で脱ぐことはできないなって思って、結局1回も外ではお風呂に入らずに、内風呂に入ってました。芝居でテルマエ(映画『テルマエ・ロマエ』)はやったけど、(プライベートでは)恥ずかしくないですか?
大島 私は全然平気です(笑)。野沢温泉村の村民みんなで守ってきれいにしてるっていう公共温泉風呂が13カ所あったんですけど、それを全部めぐりたくてなるべく毎日行くようにしてました。撮影が4~5時に終わって、それから温泉に入って、ゆっくりして、その後ご飯を食べに行ったりしましたね。
大倉 僕は、撮影後は部屋に小さい温泉が付いていたので、そこに入らせていただいて、その後に町にいろいろと出かけて…。村の方が皆さん温かったので、その温かさにすごく甘えてました。
阿部 みんなで地元の料理を食べに行きましたね。そこで監督が手相占いをしてくださって、みんな全部当たってるってびっくりしてました。
大島 お米も野沢菜もおいしかったですよね。
──皆さん、普段とは違うスキーウエアを着ての撮影でしたが、お互いのスキーウエア姿を見た感想は?阿部 僕は肩パットが入って、色がガチャガチャみたいな、できる限りダサいバブルのころみたいな昔風のを着せられましたけど、大島さんのウエアはカッコ良かったですよ。
大島 阿部さんのは、今の時代に誰も着てないからこそ、逆におしゃれでした。大倉さんの全身赤色のパトロールの格好も、目立つしカッコ良かったです。実は野沢でスノボウエアを全身新しく買ったんですけど、影響されて全身赤を買うか迷ったんですよ(笑)。止めましたけど。
大倉 阿部さんが現場で、遠くから歩いて来られる姿を初めて見て、(昔はこんなウエアだったの?!って)驚きましたね。大島さんのは、今はやりってこうなってるのかっていうのが見えました。2人でトレンドの移り変わりが見えましたね。自分はレスキューの格好だったので、ほかに滑ってる人たちを見て、君たちがけがしたら助けるのは俺だぞっていう優越感に浸ってました(笑)。
阿部 お2人は街にすぐに町に溶け込んでいて、町の人と1対1で向き合うので、溶け込みの早さには、びっくりしましたね。
大島 大倉さんは、悩むこととかあるのかなあ?って思うくらい常にリラックスしてて自然体でいる方だなって思いました。阿部さんは、心の目線を合わせてお話しして下さるので、女性としても共演する人としてもうれしいことだなと思いますね。
大倉 僕も全てが初めてなので、お芝居するのも楽しかったですし、いい経験をさせていただきました。裏表がある方たちではないので、幸せな現場だなと思ってました。
(取材・文:小宮山あきの)

映画『疾風ロンド』は11月26日より全国ロードショー
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