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村山彩希(中央)
稽古シーン披露のあとには、村山彩希、百名ヒロキ、柳下大、細貝圭の4人が登壇して、会見が行われ、4人がそれぞれに公演へ向けた思いや、稽古の感想、見どころなどを語った。
村山「私は、所属していたAKB48を卒業して初めての挑戦がこの『新・幕末純情伝』ということで、とてもプレッシャーを感じていますが、自分らしい沖田総司を演じていけたらなと思っています。見どころは、総司がわりと男前なので、男口調だったり態度だったりというところですね。いままでAKBのときは出していなかった自分かなと思うので。初めて、怒りの感情だったりを込められたという今回の稽古だったんで、みなさん、楽しみにしててください」
百名「僕もつかこうへいさんの作品は見たことはあったんですが(出演は)初めてで。稽古場に来て“あ、ここまですごい熱い現場なんだ”というのを目の当たりにしたんです。ホントに本番が楽しみで。早く、みんなと一緒に本番でお客様に伝えるのが楽しみです。…いま、3シーンやっただけですが、見てのとおり汗ダクで。稽古場はいつもびしょびしょです。昨日も総司が、みんなの汗でこけたぐらいだったんです。でも、やっててすごいきついですけど、これが生の良さでもあるし、この作品に出られてよかったとすごく誇らしく思います。いままで長年受け継がれてきた作品に出られてうれしいですし、しかも坂本竜馬役ということで。ミュージカルになったことで、今までにない見やすい作品になっている、お薦めしやすい作品になっていると思います。“熱量”を届けていきたいです」
柳下「僕個人的には、つか作品、紀伊國屋ホールというのが10年ぶりにやらせてもらうので、とても楽しみにしていますし、早くみなさんに見て頂きたい気持ちでいます。『新・幕末純情伝』は、けっこういろんなパターンを見させていただきましたけど、出演するのは初めてで。しかも土方歳三という大役をやらせていただくということで、非常に気持ちを入れて稽古場に行ったら、2~3日目にいきなり声をつぶしてしまいました。それぐらい気持ちを込めてやってます。ホントに共演者のみなさんんの熱量がすごすぎて、日々、(稽古場から)帰りながら、“今日は勝てたな”、“負けてたな”というくらい稽古場の熱量がすごいので、早くみなさんにお届けしたいです」
(左から)柳下大、村山彩希、百名ヒロキ、細貝圭
細貝 「僕個人としては7年ぶりの『新・幕末純情伝』なんですが、新しいこのキャストで、新たな『新・幕末純情伝』をみなさまにお届けできることをうれしく思っています。…久々につか作品にふれて、改めて、体に悪い芝居だなあと思うと同時に、7年ぶりにまた同じ役(勝海舟)をやらせてもらうんですが、自分の体の劣化を非常に感じる日々です。でもまたこうして新しいメンバーで、ありとあらゆる液体を体から放出して、みんなでがんばろうという…この一体感がね、いいと思います。全力で体で表現するのが、つかさんの魅力だと思います」
数々の見どころが詰まっている「新・幕末純情伝」だが、何といってもいちばんの見どころは“少女・沖田総司”。歴代、そうそうたるメンバーが演じてきたこの役は、女優にとっての登竜門でもある。そんな大役の最も難題は、本格的な殺陣。
会見で、殺陣について聞かれた村山は、「苦労だらけでしたね。殺陣をすごく楽しみにはしていたんです。経験があるみなさんと違って、私はゼロから教わりに行ったんですが、初日の稽古に行ったて、“スタートラインが違うんだ”と気付いた瞬間から、心が折れて、帰りたくなった」そうだが、それでも、(稽古のための)木刀を自宅に持ち帰ってまで練習を重ねたという。さらには、先輩たちの励ましも。
村山「みなさんが居残りで(殺陣の練習に)付き合っていただいたりしてくれて、そのおかげてできるようになりました。早く、みなさんにお届けしたいです」
沖田役の役作りのために過去の作品の映像を見て研究もしたそうだ。
村山「いままで舞台を見たことがなかったので、台本をもらった時点で、前回(菅井友香主演 つかこうへい復活祭2023「新・幕末純情伝」)の菅井ちゃんの回の映像を見せてもらって。そこから、いろんな映像をみたら、いろんな沖田がいていいんだなというのが感想だったんで、あえて(映像を)見るのをやめて。自分が似ているところを探して、自分らしくやろうと意識しました」
一方、役作りに、難しい殺陣の習得に努める村山の姿を、男性陣は感心しながら見ているという。会見の中でも、村山の殺陣について百名は「歴代いちばん! 女の人であれだけできるのを見たことがない」とベタぼめ。それは男性陣だけではない。会見の様子を見守っていた演出の岡村俊一も、百名の発言を聞いて大きくうなずいていた。
会見の最後に、村山が改めて、公演を楽しみにしている観客に向けてメッセージを送った。
「私自身、生のステージをずっと大切にしてきました。私個人的に言いますと、AKB劇場ではなくなって、ほかのステージになるんですが、ほかの環境に来て新しい出会いがあって、こんなに刺激を受けることはなかなかないです。いろんなことを教えていただいたからには、その感謝も込めて、みなさんにステージで伝えるのが、いま私ができることだと思いますし、恩返しだと思っています。この“熱量”をぜひ、みなさんの自分の目で見ていただければと思います」
16人全員でのフォトセッション
※撮影/柏井彰太
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