メトロポリタン・オペラのピーター・ゲルブ総裁、指揮者のファビオ・ルイジらが6日、東京公演に先駆け都内で行われた会見に出席した。今公演のために来日したキャストとスタッフは、総勢400人。日本公演はすでに、4日の名古屋を皮切りに、8日から東京・NHKホールで開幕する。
ゲルブ総裁は、ファビオら10名のアーティストを紹介し、「今、東京に音楽界のスーパースターが集まっている。世界中が注目しているだろう」と熱い言葉で呼び掛けた。
一方、東日本大震災や原発事故の影響で、海外アーティストが日本公演を中止する中で、「私たちは日本が安全だと共感し、来日に踏み切った。それは正しい判断だったと思う。日本の皆さまが、これまでのように文化的な生活に戻れれば素晴らしい」と、復興への思いを込めた。
また「外国のメディアでは、日本についての情報が混乱している。私たちが公演することで、日本が安全だと世界に伝わればいい」と語った。