奥田瑛二、ブラジルのジャングルで1カ月半暮らす 「ヤモリが僕の唯一の慰め」

2012年7月18日 / 17:43

 「汚れた心」に出演した(左から)奥田瑛二、伊原剛志、常盤貴子 (c)KYODONEWS

 映画「汚れた心」のジャパンプレミアが18日、東京都内で行われ、出演者の伊原剛志、常盤貴子、奥田瑛二が登場した。

 本作は、第2次世界大戦直後のブラジル日系移民の間で、180人もの死傷者を出した悲劇的な事件を描いた作品。

 元陸軍大佐ワタナベを演じた奥田は、ブラジルでの2カ月に及ぶ撮影について「役作りのため、あえて一人で1カ月半の間、ジャングルの中で暮らしていた」と振り返り「お友達のヤモリが僕の唯一の慰めでした。黒いのに“クロ”、白いのに“ハナコ”って名前を付けてね。あとはカピバラもかな」と明かし、会場の笑いを誘った。

 奥田は、本作でアソシエート・プロデューサーも務めているが、伊原は「『奥田塾』っていって、奥田さんが日本語が通じない日系3世のキャストたちに、日本語の演技指導をしていたんですよ」とその仕事ぶりを語った。奥田は「号令や敬礼、万歳のやり方なども教えて、若者たちを容赦なく鍛えました。美術も中国風だったりしたので、そこもチェックしました。でもギャラはなしですね」と笑いながら語った。

 一方、タカハシの妻・ミユキを演じた常盤は「台本を読み終えて、だんだん自分の中で恐怖心が芽生えました。一番、恐ろしく感じたのは報道規制。それによって不安をあおられてエスカレートしてしまうというのは今にも通じる恐ろしさだと思います」と真剣な表情で語った。

 映画は7月21日からユーロスペースほか全国ロードショー。


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