陸上男子100メートル世界記録保持者のウサイン・ボルト氏が、創始者の一人であり、ブランド・アンバサダーも務める「BOLT Mobility」の「日本ローンチ発表会」が15日、東京都内で行われ、ボルト氏本人が出席した。
参加者の歓迎を受けたボルト氏は「アリガトウ」と日本語であいさつ。日本の印象を問われると、「大好きです。特に日本の人々は親切で温かい。親友にも言ったことがある。『英語をしゃべらない国でどこかに住むとしたら日本だ』ってね」と話した。
会場では、自身がデザインを手掛けた「電動キックボード」を紹介。環境にも優しいという利点を挙げながら「誰にでも乗りやすいデザインになっている」とアピールした。
来年開催となる東京五輪の話題も。五輪3連覇を成し遂げ、おととし30歳で現役を引退したボルト氏は「私が、選手としてではなく、一人の観客として参加できる初めての大きなイベント。スタジアムを見ること、会場におけるエネルギーを感じること、人々を見ること、全てが楽しみです。選手ではなくファンとして、違った視点で観戦を楽しみたい」と語った。
日本の短距離界についてボルト氏は「日本において若い選手が台頭してきていること、実際に10秒を切った選手もいると聞いている。日本選手はリレーも強い。日本のファンの皆さんが会場にエネルギーを持ち込んで応援すれば、恐らく日本選手も良い成績を収めることができると考えています」とエールを送った。
自身の今後の挑戦を問われると、「これまで私がしてきたように、常にベストを尽くし、ビジネスの世界でも成功を収めていけたら。慈善活動も続け、ジャマイカだけではなく世界の人々を助ける活動にも参加していきたい」と語った。