海老名香葉子「戦争ほど無駄なことはない」 東京大空襲を伝える、平和の母子像記念式典

2012年3月9日 / 17:22

 平和の母子像「時忘れじの塔」記念式典が9日、上野公園で行われ、海老名香葉子さんと息子で落語家の林家正蔵、林家三平が出席した。

 この像は、第2次世界大戦の悲劇を忘れないために建立されたもので、1945年3月10日の東京大空襲を慰霊するために、式典が行われている。式は、黙とうに続き、台東区立忍岡中学校の生徒による朗読、都立竹台高校吹奏楽部による「涙そうそう」の演奏と、厳かに行われた。

 開会に先立ち、正蔵は「今、与えられたことを一生懸命やり、生きていかねばならない」とあいさつ。

 海老名さんは、「春を前にして、桜草の花売りが来ていました。私と母は飛んで行き“どれにしよう?”と話しながら2鉢買って帰りました」と、空襲前に交わした亡き母との思い出を涙ながらに語った。さらに、「私は、空襲で戦災孤児になり、あちこちを転々として学校にも行けず、生きてきました。まだ、この歳になっても、まだどこかで(父や母が)生きているんじゃないかと思います」と当時のつらい記憶を思い出し、「戦争ほど無駄なことはありません。二度と起こしてはならない、そんな思いです」と強く訴えた。

 今年で8回目を迎えるこの式典。海老名は、「もっと元気に過ごして、できる限り続けたい。できなくなったら、息子たちに責任を持ってやらせていきたいと思います」と決意を語り、来場した東京大空襲体験者の方々に、「体に気を付けて、この戦争の悲しみを伝えていきましょう」と熱く語り掛けた。


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