フィギュアスケート女子の2010年バンクーバー冬季五輪銀メダリストで今年4月に現役引退した浅田真央さんが13日、都内の日本橋高島屋で開幕した「美しき氷上の妖精 浅田真央展」のオープニングセレモニーに出席した。2回目となる今回の展示会は、真央さんの幼少期から26歳で引退を決めるまでの軌跡を、映像、衣装、写真パネルなど約100点の展示物で振り返る。
会場を見学した真央さんは、終盤に設置された来場者のための写真撮影スポットに興味津々。司会者から「何でカーテンが掛かっているのか気になりませんか?」と聞かれると「気になりますが(カーテンが)赤と黒なので、なんとなく予想がついてます」とにっこり。最終シーズンとなった、16年フィンランディア杯で着用した黒(SP)と赤(フリー)の衣装を思い描いたようだった。
しかし、司会者の合図でロープを引くと、そこには真央さんの“等身大パネル”と同じポーズを取った姉の舞さんの姿が。サプライズ登場に「ウワァー!」と驚きの声をあげて駆け寄った真央さんは、「朝から心臓に
悪い」と苦笑いだった。
舞さんは、イベント直前に真央さんから「きょうから真央展をやるから時間があったら見に来てね」と連絡をもらっていたと明かし、「どっきり大成功です」としたり顔。真央さんも「うれしい」と姉の来場に感謝すると、最後は2人で同じポーズを決めていた。
会場を見渡し、「私の20年の選手生活の全てがここにあると思います」としみじみ語った真央さん。開場時間になると、今度は真央さんがサプライズで来場者を握手で迎え、感激のあまり泣き出してしまうファンの姿もあった。
展示会は9月13日~25日、日本橋高島屋8階ホールで開催。その後、横浜、大阪、京都、名古屋でも開催。