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ソニー・ミュージック・パブリッシングが、シンガポールの政府系投資ファンドGICとのパートナーシップのもと、プライベートエクイティ企業ブラックストーンからRecognition Music Groupの音楽資産を取得することで合意したと発表した。取引条件は非公開とされており、政府機関による審査を含む通常の取引完了条件を満たすことが前提となっている。
発表によると、今回の取得対象はRecognitionが保有するカタログ全体に及ぶ。ジャーニーの「Don’t Stop Believin’」、レッド・ホット・チリ・ペッパーズの「Under the Bridge」、フリートウッド・マックの「Go Your Own Way」、ビヨンセの「Single Ladies (Put A Ring On It)」、ブルーノ・マーズの「Locked Out of Heaven」、レナード・コーエンの「Hallelujah」、シックの「Good Times」、サウンドガーデンの「Black Hole Sun」、レディー・ガガの「Bad Romance」、ボン・ジョヴィの「Livin’ On A Prayer」、リアーナの「Umbrella」、ユーリズミックスの「Sweet Dreams (Are Made Of This)」、シャキーラの「Whenever, Wherever」、スティーヴ・ウィンウッドの「Higher Love」、マライア・キャリーの「All I Want For Christmas Is You」などが含まれる。
ソニー・ミュージック・グループ会長のロブ・ストリンガーは「ポップ史上最も偉大な楽曲の数々を擁するこの素晴らしいカタログを、この歴史的な取得を通じて担うことを誇りに思い、また大きな喜びを感じている」とコメントした。
ブラックストーンは2021年以降、Hipgnosis Songs Capitalとのパートナーシップ形成(Hipgnosis Songs Managementの取得および音楽権利取得への約8億ドルの投資)、2024年の上場Hipgnosis Songs Capitalファンドの16億ドルでの取得(約6億ドルの債務引き受けを含む総額約22億ドル)を通じて、約30億ドル規模の音楽資産を積み上げてきた。
ソニー・ミュージック・パブリッシング会長兼CEOのジョン・プラットは「この傑出したカタログへの投資は、優れた音楽が持つ永続的な力への確信を示すものだ。これらの時代を超えた楽曲は文化を定義し続け、世代を超えてインスピレーションを与えてきた。その次の章の担い手として、そのレガシーを守ることは光栄なことだ」と述べた。
今回の合意に先立ち、ソニーはRecognition音楽資産の取得を2件完了している。第一弾ではHipgnosis Songs Managementの管理事業および、サブリナ・カーペンター、ショーン・メンデス、ワン・ダイレクション、アレックス・ウォーレン、テディ・スウィムス、パニック!アット・ザ・ディスコらが録音した楽曲を含む約4,400の著作権を取得。第二弾ではジェフ・バスカーやジャック・アントノフらのソングライター作品を含む音楽権利群を取得している。
3件目の合意についてブラックストーンのシニア・マネージング・ディレクターでタクティカル・オポチュニティーズ国際部門責任者のカシム・アッバスは「この取引はブラックストーンと投資家にとって良好な結果をもたらすものであり、音楽権利が機関投資家向け資産クラスとして確立していることへの信認を示している。ソニーはこれらの象徴的なカタログにとって最良の受け皿であり、今後もRecognitionを通じて音楽セクター全般への投資を継続していく」とコメントした。
ブラックストーンはポートフォリオ構築の過程で、3回の資産担保証券化を通じて約20億ドルの債務を調達している。なお、当該債務が返済済みかどうか、またソニーが今回の取引の資金調達に際してどのように債務を活用しているかについては、ソニー銀行とGICが資金提供パートナーとして参画したこと以外は明らかにされていない。
ブルームバーグの報道によれば、今回の取引評価額は35億ドル以上に上る可能性があるとされており、過去2件のソニーによるブラックストーン資産取得を含めると、3件の取引総額は約40億ドル規模に達する可能性がある。
ソニー・ミュージック・パブリッシング側のアドバイザーにはSimpson Thatcher & Bartlett LLP、Loeb & Loeb LLP、Cleary Gottlieb Steen & Hamilton LLP、Ernst & Young、PricewaterhouseCoopers LLPが、ブラックストーン/Recognition側にはShot Tower、Kirkland & Ellis LLP、Latham & Watkins LLP、Deloitteがそれぞれ起用された。
なお、ブラックストーンは米ニューヨーク拠点の投資チームを通じて、演奏権団体SESACおよびヒップホップ、ヘビーメタル、カントリー、ゴスペルの録音音源を持つレコードレーベルであるMNRKの音楽資産を引き続き保有している。
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