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ゆずが2月15日、【ゆず×FM OSAKA 55th Anniversary Premium Concert ゆずオーケストラ】を大阪城ホールにて開催した。
ゆずにとってオーケストラコンサートは、2024年12月30日、31日に横浜で開催された【YUZU Orchestra Concert 2024 ゆず晦日】以来2度目。初演後、2人は「いつか他の場所でも公演がしたい。僕らと馴染みの深い、大阪とかでやれないかな」とスタッフに話していたという。そこへ今回、FM大阪開局55周年のラストを飾るスペシャル企画として、一夜限りの【ゆずオーケストラ】が実現した。
当日はステージを360度囲む形で客席が設けられ、立ち見を含むファン1万3,000人が集結。普段のライブとは異なる空間に、会場にはどこか張り詰めた空気も漂っていたが、恒例の「ラジオ体操第一」が流れると、会場は一体となって体をほぐし、緊張を和らげていった。
開演の時。温かな拍手に迎えられ、ゆずシンフォニックオーケストラ(The Symphonic Orchestra)、そして2024年公演に続き指揮を務める西山勝が登場。静寂の中、オーバーチュア「Alleluia」で幕を開ける。今回のコラボにふさわしく、“感謝”や“喜び”を意味する「Alleluia(アレルヤ)」をダイナミックに表現した演奏に引き込まれる中、そのサウンドに導かれるように北川悠仁、岩沢厚治がステージへ。深く一礼し、1曲目「虹」へと突入した。壮大な楽曲がオーケストラサウンドと溶け合い、唯一無二の世界観を早くも確立する。
コンサート直前のインタビューで岩沢は、前回の公演を経て「自分たちの音の性質や、やってきたことの正解が見えた気がした」と語っていた。「ビューティフル」「逢いたい」もオーケストラver.として再構築されながらも違和感はなく、まるで最初からこの形を想定していたかのような説得力を放つ。
ここでオーケストラが一旦ステージを降り、2人だけのパートへ。北川は「そんなに緊張しなくて大丈夫。ほどよい緊張感で楽しんでくださいね」と呼びかけ、「サヨナラバス」を弾き語りで披露。会場にはシンガロングが広がり、北川の「落ち着くね~」の一言に、観客も自然と笑顔を見せた。
「いこう」では、コントラバス、パーカッション、そしてサポートの磯貝サイモン(Pf.)が加わりセッション。アットホームな空気が流れる。続いてFM大阪のDJ・赤松悠実、大塚由美、珠久美穂子、前田彩名が登場し、「タッタ」をタンバリンとダンスで盛り上げる。トークでは4人の勢いに北川が圧倒される場面もあり、会場は大いに沸いた。
今回の【ゆずオーケストラ】では、クラシックの名曲ドヴォルザーク「新世界」や、「天国と地獄」に乗せた楽器紹介コーナーなど、オーケストラを身近に感じられる演出も随所に盛り込まれた。
また、スマホのライトで会場が彩られた場面では、北川が「スマホって便利だよね。でも時々ちょっと嫌にならない? 酷いことや傷つくことを言ったり……。そこから争いが生まれることもある。今日はその光が、希望と平和を願う灯火になりますように」と語り、「Hey和」を披露。観客は一音一音を噛みしめるように耳を傾けた。
そして、会場を歓喜と笑いの渦に巻き込んだのが、「少年」演奏時のサプライズだ。1998年放送の彼らにとって初のCM出演となったエースコック『スーパーカップ』の映像が投影され、さらに、来場者全員へ『スーパーカップ』のプレゼントが告げられる。予期せぬ贈り物に歓喜するファンを見て、北川が「みんなホント、タダでもらえるの好きね~」と悪戯っぽく笑うと、会場はこの日最大の爆笑に包まれた。
終盤は「少年」の勢いのまま「夏色」へ。オーケストラのファンファーレとともにタンバリンを鳴らし、大合唱が巻き起こる。“もう1回コール”には北川が「オーケストラだぞ、この野郎っ!」と応えながらもしっかりと“もう1回”を披露。会場の熱気は最高潮に達した。
最後に北川は「今年もみんな、嬉しいこと悲しいこと、色々なことがあるなかで、僕らの音楽がみんなの心のそばに寄り添えたら嬉しいなと思っています。」と語り、【ゆずオーケストラ】の原点ともいえる「栄光の架橋」を披露。希望に満ちたサウンドが大阪城ホールを包み込んだ。
ファンの温かなアンコールで、西山率いるゆずシンフォニックオーケストラがステージに登場すると、ベートーベン「交響曲第9番」の演奏が華々しく始まり、再びステージに現れた2人は、燕尾服に身を包み、この「第九」をモチーフにした「第九のベンさん」を披露。ステージには、コーラス隊、ダンサーも集結し、エピローグとして「蛍の光」で盛大なフィナーレを迎え、オーケストラとゆずらしい遊び心が融合したプレミアムな一夜は、満開の笑顔とともに華やかに幕を閉じた。
2026年、単独としては今回が初ライブの2人。ゆずとオーケストラが奏でる音の架橋は、3月のニューアルバム、そして5月からの弾き語りアリーナツアーへと、確かな希望を携えて続いていく。
Text by 森島良子
Photo by 渡邉一生
◎公演情報
【ゆず×FM OSAKA 55th Anniversary Premium Concert ゆずオーケストラ】
2026年2月15日(日)大阪・大阪城ホール
M0: overture「Alleluia」
M1: 虹
M2: ビューティフル
M3: 逢いたい
M4: サヨナラバス(オケなし)
M5: いこう(オケなし)
M6: タッタ(オケなし)
M7: ドヴォルザーク「新世界」(オケのみ)
M8: 雨のち晴レルヤ
M9: 天国と地獄(オケのみ/楽器紹介)
M10: イロトリドリ
M11: 友達の唄
M12: overture「Alleluia」short Ver(オケのみ)
M13: Hey 和
M14: 少年
M15: 夏色
M16: 栄光の架橋
EN1: ベートーベン「交響曲第 9 番」(オケのみ)
EN2: 第九のベンさん
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