エンターテインメント・ウェブマガジン
テイラー・スウィフトは、アルバム『ザ・ライフ・オブ・ア・ショーガール』が2025年12月20日付の米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”で通算10週目の首位をキープしたことにより、同チャートでの首位在位週数をキャリア通算96週に伸ばした。69年の歴史を持つ同チャートで、この記録を上回るのはわずか1組のみだ。ザ・ビートルズは1964年から2001年にかけて通算132週の首位を記録しており、スウィフトに対して36週の差をつけている。ただし現在のペースを考えると、将来的に並ぶ、あるいは上回る可能性も十分にある。
スウィフトはすでに、Billboard 200での首位在位週数が最多のアーティスト一覧においてソロ・アーティストのトップであり、米国人アーティストとしても最上位に立っている。初のBillboard 200首位は2008年11月、アルバム『フィアレス』で、この作品はのちに【グラミー賞】で<最優秀アルバム>も受賞した。
ここでいくつか補足しておきたい。故エルヴィス・プレスリーは、1956年のブレイクが米ビルボードの看板ソング・チャートであるソング・チャート“Hot 100”の開始(1958年)より2年以上前だったため、同チャートでは功績が十分に反映されていない。一方、Billboard 200はプレスリーのキャリア全体を網羅している。デビュー・アルバム『エルヴィス・プレスリー』は、1956年3月31日付で11位に初登場しており、これは同チャートが始まって2週目のことだった。
また、1978年に24週の首位を記録した『サタデー・ナイト・フィーバー』のサウンドトラックをビー・ジーズのアルバムとして数えるなら、彼らの首位在位週数は通算31週となる。このアルバムにはビー・ジーズの楽曲が6曲収録され、そのうち5曲がHot 100で首位を獲得した。しかし、米ビルボードでは同作を複数アーティストによるサウンドトラック・アルバムとして扱っている。
以下は、Billboard 200が安定した週次発表を開始した1956年3月24日以降、同チャートで首位在位週数が30週以上に達したすべてのアーティスト一覧だ。同週数の場合はアルファベット順で掲載する。
◎マライア・キャリー(30週)
初の首位:1991年3月2日
直近の首位:2008年5月10日
最長首位作品:『マライア・キャリー』(1991年、11週)
◎イーグルス(30週)
初の首位:1975年7月26日
直近の首位:2007年11月17日
最長首位作品:『ザ・ロング・ラン』(1979年、9週)
◎プリンス(35週)
初の首位:1984年8月4日
直近の首位:2016年5月7日
最長首位作品:『パープル・レイン』サウンドトラック(1984~1985年、24週)
◎エミネム(35週)
初の首位:2000年6月10日
直近の首位:2024年7月27日
最長首位作品:『ザ・マーシャル・マザーズLP』(2000年、8週)
◎ハリー・ベラフォンテ(37週)
初の首位:1956年3月24日
直近の首位:1957年5月20日
最長首位作品:『カリプソ』(1956~1957年、31週)
◎ドレイク(37週)
初の首位:2010年7月3日
直近の首位:2025年3月1日
最長首位作品:『ヴューズ』(2016年、13週)
◎ザ・モンキーズ(37週)
初の首位:1966年11月12日
直近の首位:1967年12月30日
最長首位作品:『モア・オブ・ザ・モンキーズ』(1967年、18週)
◎フリートウッド・マック(38週)
初の首位:1976年9月4日
直近の首位:1997年9月6日
最長首位作品:『噂』(原題:Rumours)(1977年、31週)
◎ザ・ローリング・ストーンズ(38週)
初の首位:1965年8月21日
直近の首位:1981年11月14日
最長首位作品:『タトゥー・ユー』(1981年、9週)
◎エルトン・ジョン(39週)
初の首位:1972年7月15日
直近の首位:1975年11月22日
最長首位作品:『グレイテスト・ヒッツ』(1974~1975年、10週)
◎アデル(40週)
初の首位:2011年3月12日
直近の首位:2022年1月8日
最長首位作品:『21』(2011~2012年、24週)
◎モーガン・ウォーレン(41週)
初の首位:2021年1月23日
直近の首位:2025年8月30日
最長首位作品:『ワン・シング・アット・ア・タイム』(2023~2024年、19週)
◎ホイットニー・ヒューストン(46週)
初の首位:1986年3月8日
直近の首位:2009年9月19日
最長首位作品:『ボディガード』サウンドトラック(1992~1993年、20週)
◎ザ・キングストン・トリオ(46週)
初の首位:1958年11月24日
直近の首位:1960年12月26日
最長首位作品:『ザ・キングストン・トリオ・アット・ラージ』(1959年、15週)
◎マイケル・ジャクソン(51週)
初の首位:1983年2月26日
直近の首位:2009年11月14日
最長首位作品:『スリラー』(1983~1984年、37週)
◎ガース・ブルックス(52週)
初の首位:1991年9月28日
直近の首位:2013年12月21日
最長首位作品:『ローピン・ザ・ウィンド』(1991~1992年、18週)
◎エルヴィス・プレスリー(67週)
初の首位:1956年5月5日
直近の首位:2002年10月26日
最長首位作品:『ブルー・ハワイ』サウンドトラック(1961~1962年、20週)
◎テイラー・スウィフト(96週)
初の首位:2008年11月29日
直近の首位:2025年12月27日
最長首位作品:『ザ・トーチャード・ポエッツ・デパートメント』(2024年、17週)
◎ザ・ビートルズ(132週)
初の首位:1964年2月15日
直近の首位:2001年2月3日
最長首位作品:『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』(1967年、15週)
J-POP2025年12月25日
幾田りらが、TBS系『CDTVライブ!ライブ!クリスマス ラブソングFes.』出演時の“「Actor」Xmas Ver.”パフォーマンス映像を期間限定公開した。 TVアニメ『SPY×FAMILY』Season 3のエンディング主題歌とし … 続きを読む
J-POP2025年12月25日
河出書房新社より、ハン・ガン最新作『光と糸』(斎藤真理子訳)が12月19日に発売された。 本書は、韓国のノーベル文学賞作家ハン・ガンによる創作についてのエッセイ、5編の詩や写真などを編んだ内容となっている。彼女が当時8歳の頃に書いた詩を … 続きを読む
J-POP2025年12月25日
YonYonが、1stアルバム『Grace』より、PEAVISをフィーチャーした楽曲「Orange」のリミックスをリリースした。 本リミックスでは韓国の気鋭プロデューサー=Chill The Worldが参加。80年代のスロージャムを想 … 続きを読む
J-POP2025年12月25日
2025年12月24日公開(集計期間:2025年12月15日~12月21日)の総合アルバム・チャート“Hot Albums”で、Number_iの『No.II』が総合首位を獲得した。 Number_iの2ndフルアルバムとなる本作には、 … 続きを読む
J-POP2025年12月25日
2025年12月25日公開(集計期間:2025年12月15日~12月21日)のBillboard JAPANダウンロード・アルバム・チャート“Download Albums”で、IMP.の『MAGenter』が2,532ダウンロード(DL … 続きを読む