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今週(2025年11月15日付)の米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”は、テイラー・スウィフトの「ザ・フェイト・オブ・オフィーリア」が5週目の首位を獲得。ハロウィンの反響で、故マイケル・ジャクソンの「スリラー」が先週の32位から10位に上昇し、1970年代から2020年代まで6つの異なる年代でTOP10入りした史上初のアーティストとなった。
5週目の首位を獲得したテイラー・スウィフトの「ザ・フェイト・オブ・オフィーリア」は、今週の集計期間(2025年10月31日~11月6日)に公式ストリーミング再生数が2,740万回(前週比6%減少)、ラジオのオーディエンス・インプレッション数が5,920万回(前週比9%増加)、セールスは29,000(前週比33%増加)を記録した。
ストリーミング・ソング・チャートでは先週の1位から2位にランクダウンしたが、デジタル・ソング・セールス・チャートでは4週目の首位をキープして、エアプレイ・チャートでは前週に続き現時点での最高位となる5位にランクインしている。
今週もセールスが好調だったのは、10月28日に「Alone in My Tower Acoustic Version」と題されたアコースティック・バージョンがデジタル配信されたこと、10月30日~31日にかけては、「オリジナル・バージョンとインストゥルメンタル・バージョン」、「アコースティック・バージョンとアコースティック・バージョンのインストゥルメンタル・バージョン」の2種類のCDがリリースされたこと、さらに11月6日には「Loud Luxury」と題されたリミックスがそれぞれリリースされたからで、5週目の首位を獲得した大きな要因となった。
「ザ・フェイト・オブ・オフィーリア」が収録された最新作『ザ・ライフ・オブ・ア・ショーガール』は、10月18日付のアルバム・チャートで史上最高の週間ユニット数(4,002,000)を記録して1位に初登場。今週のチャートまで5週間連続で首位を獲得した。
ソング(Hot 100)、アルバム(Billboard 200)の両チャートで同時に初登場1位を獲得したのはチャート史上16回目で、そのうち5週連続で達成したのは今回の「ザ・フェイト・オブ・オフィーリア」と『ザ・ライフ・オブ・ア・ショーガール』(2025年10月18日~11月15日付)が史上初の記録となる。
本作からは「オパライト」(前週4位/最高位2位)が今週4位に、5週連続でTOP10に2曲以上をランクインさせている。
テイラー・スウィフトは「ザ・フェイト・オブ・オフィーリア」で首位獲得曲数を通算13曲目に更新し、チャート史上4位タイの記録に到達。首位を獲得した13曲のうち、5週間以上首位を獲得したのは「ザ・フェイト・オブ・オフィーリア」が以下に続く3曲目のタイトルとなる。
・「ブランク・スペース」(2014年/7週間)
・「アンチ・ヒーロー」(2022年/8週間)
・「ザ・フェイト・オブ・オフィーリア」(2025年/5週間)
今週の集計期間初日(10月31日)はハロウィン当日ということで、ハロウィン関連の曲がチャートを上昇。その中でも特に人気の高い故マイケル・ジャクソンの「スリラー」(1984年に最高4位を記録)が先週の32位から10位にジャンプアップして、1970年代から2020年代まで6つの異なる年代でTOP10入りした史上初のアーティストとなった。この記録は、1950年代、1960年代、1970年代、2010年代、2020年代の5つの年代でTOP10入りした故アンディ・ウイリアムスを上回る最多記録となる。
ハロウィン週にあたる10月31日~11月6日の集計期間には、公式ストリーミング再生数が1,400万回(前週比57%増加)、ラジオのオーディエンス・インプレッション数が930万回(前週比124%増加)、セールスは3,000(前週比1%増加)を記録した。
ハロウィンの反響で再ヒットした「スリラー」は、Hot 100のチャートイン週を今週で通算26週目に更新。この記録は、同曲を収録したアルバム『スリラー』(1982年)から大ヒットした「ビリー・ジーン」、「ビート・イット」がそれぞれ記録した25週間を上回る自己最長記録となる。
マイケル・ジャクソンが初めてソング・チャート“Hot 100”でTOP10入りしたのは当時わずか11歳だった1969年12月27日付のチャート(1960年代最後のチャート)で、メンバーとして参加していたジャクソン5の「帰ってほしいの」(最高1位)だった。
その後、ソロに転向してから初めてTOP10入りしたのはソロ・デビュー曲「ガット・トゥ・ビー・ゼア」がランクインした1971年11月で、その週のTOP10には、アイザック・ヘイズ、シェール、プラスティック・オノ・バンド(ジョン・レノン)、ブレッド、シャイ・ライツ、ロッド・スチュワート、キャット・スティーヴンス、スライ&ザ・ファミリー・ストーン、オズモンズといったアーティストたちがチャートインしていた。
マイケル・ジャクソンは、これまでに30曲のTOP10ヒットを輩出し、そのうち13曲が1位を獲得している。逝去した2009年以降、最後にTOP10入りしたのはドレイクの「ドント・マター・トゥ・ミー」にフィーチャーされた2018年で、約7年ぶりのランクインとなる。
Netflixのアニメーション映画『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』のサウンドトラックから大ヒットを記録しているHUNTR/X(ハントリックス)の「Golden」は、先週に続き2位にランクイン。ストリーミング・ソング・チャートでは返り咲き、通算12週目の首位を獲得している(公式ストリーミング再生数は2,940万回/前週比2%増加)。同曲は、8月から8週間(非連続)にわたり首位を獲得した。
6月から8月に非連続で10週間首位を獲得したアレックス・ウォーレンの「オーディナリー」も3位をキープして、エアプレイ・チャートでは通算21週目の首位を獲得した(ラジオのオーディエンス・インプレッション数は7,720万回/前週比2%減少)。
オリヴィア・ディーンの「マン・アイ・ニード」は最高位の5位をキープして、ジャスティン・ビーバーの「デイジーズ」(最高2位)も先週に続き6位にランクイン。先週7位にTOP10入りしたケラーニの「フォールデッド」も同位をキープして、R&B/ヒップホップ・ソング・チャートとR&Bソング・チャートでは、どちらも2週目の首位を獲得している。
先週10位にランクインしていたレオン・トーマスの「マット」は、今週8位に上昇して最高位を更新。モーガン・ウォーレンの「アイ・ガット・ベター」(最高7位)は9位をキープして、カントリー・ソング・チャートでは5週目の首位を獲得した。
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートは11月13日以降掲載予定となります。
◎【Hot 100】トップ10
1位「ザ・フェイト・オブ・オフィーリア」テイラー・スウィフト
2位「Golden」HUNTR/X
3位「オーディナリー」アレックス・ウォーレン
4位「オパライト」テイラー・スウィフト
5位「マン・アイ・ニード」オリヴィア・ディーン
6位「デイジーズ」ジャスティン・ビーバー
7位「フォールデッド」ケラーニ
8位「マット」レオン・トーマス
9位「アイ・ガット・ベター」モーガン・ウォーレン
10位「スリラー」マイケル・ジャクソン
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