【米ビルボード・アルバム・チャート】テイラー・スウィフト『ザ・ライフ・オブ・ア・ショーガール』5週連続1位、フローレンス・アンド・ザ・マシーン4位デビュー

2025年11月10日 / 15:30

 今週(2025年11月15日付)の米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”は、テイラー・スウィフトの『ザ・ライフ・オブ・ア・ショーガール』が5週目の首位を獲得。TOP10には、フローレンス・アンド・ザ・マシーンの新作『エヴリバディ・スクリーム』が4位にデビュー。タイラー・ザ・クリエイターの『クロマコピア』は、1周年記念版がリリースされたことで5位に再ランクインしている。

 10月18日付のチャートで史上最高記録の4,002,000ユニットを獲得してNo.1デビューを飾ったテイラー・スウィフトの最新作『ザ・ライフ・オブ・ア・ショーガール』は、登場5週目の今週120,000ユニットを記録して、初登場から5週間連続で首位を維持した。

 2025年のチャートで初登場から5週連続で首位を獲得したのは、5月31日~7月19日付まで8週間(通算記録は12週間)を記録したモーガン・ウォーレンの『アイム・ザ・プロブレム』(今週3位)に続く2作目の快挙で、テイラー・スウィフトの作品としては、2020年8月8日~9月12日付まで6週間(通算8週間)を記録した『フォークロア』、2024年5月4日~7月20日付まで12週間連続(通算17週間)で首位を獲得した前作『ザ・トーチャード・ポエッツ・デパートメント』に続く3作目のタイトルとなる。

 5週目で記録した120,000ユニット(前週比18%減少)の内訳は、ストリーミングによるアルバム換算ユニット(SEA)が98,000(前週比18%減少)、アルバム・セールス(フィジカル、デジタル・ダウンロードの累計売上)が18,000(前週比21%減少)、トラックによる換算ユニット(TEA)は4,000(前週比11%増加)となっている。

 5週目のオンデマンド公式ストリーミング再生数は1億2,907万回を記録して、ストリーミング・ソング・チャートでも5週目の首位をキープ。アルバム・セールス・チャートでは3位から4位にランクダウンした。

 2位は先週に続き『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』サウンドトラック(84,000ユニット/前週比1%減少)、3位もモーガン・ウォーレンの『アイム・ザ・プロブレム』(77,000ユニット/前週比2%増加)がそれぞれ同位をキープして、4位には英ロンドン出身のシンガーソングライター、フローレンス・ウェルチ率いるロック・バンド=フローレンス・アンド・ザ・マシーンの最新作『エヴリバディ・スクリーム』がデビューして、以下に続く5作目のTOP10入りを果たした。

・『セレモニアルズ』(2011年/最高6位)
・『ハウ・ビッグ、ハウ・ブルー、ハウ・ビューティフル』(2015年/最高1位)
・『ハイ・アズ・ホープ』(2018年/最高2位)
・『ダンス・フィーヴァー』(2022年/最高7位)
・『エヴリバディ・スクリーム』(2025年/最高4位)

 なお、デビュー作『ラングス』(2010年)の最高位は14位でTOP10にはランクインしていないが、2年半にわたりチャートインし続けた。

 『エヴリバディ・スクリーム』の初動ユニットは56,000で、その内訳はアルバム・セールスが44,000(アルバム・セールス・チャートで1位デビュー)、ストリーミングによるアルバム換算ユニットが12,000(収録曲の公式ストリーミング再生数は1,525万回)だった。

 アルバムの初週売上は、6種のアナログ盤(うち1種はサイン入り)、4種のCD(うち1種はサイン入り)、通常版デジタル・ダウンロード・アルバムの各売上枚数によって構成された。また、タイトル曲の他「シンパシー・マジック」、「ジ・オールド・レリジョン」、「ドリンク・ディープ」の計4曲の“Chamber Version”を収録したデラックス・ダウンロード・アルバムもリリースされている。

 リード・シングルとして先行リリースされたタイトル曲「エヴリバディ・スクリーム」は、オルタナティブ・エアプレイ・チャートとアダルト・オルタナティブ・エアプレイ・チャートの両チャートでTOP10入りし、ロック&オルタナティブ・ソング・チャートでも最高37位を記録している。

 続いて今週5位には、昨年10月28日にリリースされたタイラー・ザ・クリエイターの『クロマコピア』が、リリース1周年を記念した再発盤(CD、アナログ盤、CDとグッズがセットになったデラックス・ボックス・セットが2種類)の発売を受けて、前週の117位からジャンプアップして再ランクインを果たしている。

 記念版のリリース効果により、週間ユニット数は前週から390%増加の51,000に急増。そのうち41,000がアルバム・セールスによるものだった。本作は、2024年11月9日付のチャートで1位に初登場し、11月23日付まで3週間連続で首位をマークしている。

 先週5位にランクインしていたサブリナ・カーペンターの『マンズ・ベスト・フレンド』(38,000ユニット/前週比8%減少)は今週6位に、オリヴィア・ディーンの『ジ・アート・オブ・ラヴィング』(38,000ユニット/前週比8%減少)も6位から7位にそれぞれワンランクダウンして、シザの『SOS』(31,000ユニット/前週同率)は10位から8位に上昇。モーガン・ウォーレンの前作『ワン・シング・アット・ア・タイム』(30,000ユニット/前週比3%増加)は11位から9位にTOP10復帰して、カーディ・Bの『アム・アイ・ザ・ドラマ?』は8位から10位に順位を下げた。

Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは11月13日以降掲載予定となります。

◎【Billboard 200】トップ10
1位『ザ・ライフ・オブ・ア・ショーガール』テイラー・スウィフト
2位『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』サウンドトラック
3位『アイム・ザ・プロブレム』モーガン・ウォーレン
4位『エヴリバディ・スクリーム』フローレンス・アンド・ザ・マシーン
5位『クロマコピア』タイラー・ザ・クリエイター
6位『マンズ・ベスト・フレンド』サブリナ・カーペンター
7位『ジ・アート・オブ・ラヴィング』オリヴィア・ディーン
8位『SOS』シザ
9位『ワン・シング・アット・ア・タイム』モーガン・ウォーレン
10位『アム・アイ・ザ・ドラマ?』カーディ・B


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